「地球冷却微生物を探せ」プロジェクト!結果報告

8月18日の生放送、みなさん見ていただけましたか?
今回「シチズンラボ」では、東北大学の行っている「地球冷却微生物を探せ」プロジェクトと協力。日本全国から土壌を集め、「地球冷却微生物」を探索しました!
「地球冷却微生物」とは、温室効果ガスのひとつであるN₂Oを吸収・分解することのできる微生物のこと。
東北大学の南澤究先生は、さまざまな種類の地球冷却微生物を見つけることで地球温暖化の抑止に貢献できるのではないかと考えています。
「地球冷却微生物」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
今回、番組で集まった土壌サンプルは133個!
その中で、確実に地球冷却微生物がいたのは・・・
7個の土壌サンプルでした!
南澤先生によると、全く地球冷却微生物が見つからない可能性もあった中、この結果は大当たりなんだそう。
地球冷却微生物がいたのは、どんな土壌だったのでしょうか?
全部で7個のサンプルは、全国に散らばっています。
これまでの調査で多く地球冷却微生物が確認されていた水田のほか、公園や民家のお庭などからも見つかったことは南澤先生にとっても驚きでした。
特に、長崎の2カ所で見つかった民家のお庭の土壌サンプルのうち1つでは「カルディモナス」という、これまでノーマークだった地球冷却微生物が多くみられました。サンプルの土壌に生息する地球冷却微生物の中でもかなりの割合を占めています。
これには、「地球冷却微生物の新たな研究につながるかもしれない」と南澤先生も大喜び!
さらに、宇和島東高校生物部の皆さんが採ってくれた土壌や、シチズンラボ研究員の宮﨑アナウンサーが採った十勝の土壌、さらに下仁田ねぎ畑からも、有力な微生物が見つかったのだとか!
今回集まった133個の土壌サンプルについては、これからも分析を進めていきます。
強力な地球冷却微生物はいたのでしょうか!?
今後の先生たちの研究に期待です。
南澤先生が進める東北大学の「地球冷却微生物を探せ!」プロジェクトは、2024年3月まで続くそうです。番組をご覧になって「自分も土を送ってみたい」と思われた方は、ぜひ参加してみてください。
<プロジェクトのURL:https://dsoil.jp/cool-earth/lab/sib/>(NHKのサイトを離れます)
みなさんの参加が、研究の力に!