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    トピックス

    2022.05.27作品を通して、沖縄のことばに親しんでいただけたらうれしいです

    #ちむどんインタビュー

    沖縄・やんばる地域で生まれ育った四兄妹きょうだいの、1972年の本土復帰からの歩みを描く、笑って泣ける家族の物語「ちむどんどん」。
    今回は、沖縄ことば指導を担当する藤木勇人はやとさんにインタビュー。うちな~はなし家でもある藤木さんは、高座名・ぃさーとして、ヒロイン・暢子(黒島結菜)が下宿する沖縄料理店「あまゆ」の主人・金城順次 役としても物語に登場します。沖縄ことばの監修、俳優として本作に携わる思いを伺いました。

    ――沖縄ことば指導を担当されるの「ちゅらさん」(2001年度前期)に続く2回目となります。朝ドラでことばを指導するにあたり、どんなことを意識されていますか?

    「ちゅらさん」に出演していた時の藤木さん

    全国の人が聞いて「沖縄らしいな」と感じつつ、きちんと意味が伝わることば選びを大切にしています。物語の時代も意識していますが、当時やんばる地域で使われていた方言を忠実に話すと、おそらく私でも意味がわからない言葉が多いと思います。なので沖縄北部のみなさまにはご理解いただき、私流の「ウチナーヤマトグチ」ということばを駆使させていただいてます。「ウチナーヤマトグチ」は沖縄の方言と標準語が混ざった話し方なので、聞き取りやすいんです。

    制作中は「この方言を取り入れてはどうか」と提案させてもらう場面もあり、やりがいがありましたね。脚本担当の羽原大介さんが沖縄のことばをよく勉強されていたので、それに応えたいという気持ちも大きくて。いろいろな沖縄ことばが登場しますから、作品をきっかけに全国の人に覚えていただけたらうれしいです。

    ――作中に登場するなかでも、特に親しんでほしい沖縄のことばはありますか?

    「おいしいね」という意味の「まーさんやー」は、はやってほしいことばの一つですね。セリフでもたびたび登場しますが、みんなでご飯を食べながら「おいしい」という気持ちを共有する時間はとても幸せだなと、ドラマを見ながらほっこりするんです。タイトルにもなっている「ちむどんどん」と合わせて、親しみを持っていただけたら。

    ――「ちむどんどん」は、「わくわくする」という気持ちを表すことばなんですよね。

    はい。すごく感動したときの感情表現として話されている言葉です。ヒロインの暢子はおいしいものを食べるたびに"ちむどんどん"しますが、そこに情熱的で感受性豊かな彼女の人物像がよく表れていると思います。暢子の「ちむどんどんする~!」というセリフを聞くと、食に対する思い入れや情熱を感じて、僕自身もささいなことにも感動できる人でいたいと思っています。

    ――黒島さんをはじめ、出演者のみなさんの沖縄ことばはいかがですか?

    みなさん細かなイントネーションもしっかり覚えようと、すごく努力をされています。黒島さんは沖縄県出身ですが、やんばる地域ではなく糸満育ちなので、糸満独特のイントネーションをお持ちで。その個性を自然な形で生かせるようにサポートしています。

    沖縄ことばは「○○さ~」と伸びることが多いため、イントネーションを覚えるためにはことばのリズムを捉えることも重要なんですね。黒島さんはもちろん、ほかの出演者さんもそうしたリズム感や音感がとてもよくて指導しながら驚きました。なかでも長女・良子を演じる川口春奈さんや三女・歌子を演じる上白石萌歌さんは、地元民と間違われるのではないかというほどの上達ぶりでした。

    ――そして藤木さんは沖縄ことばの監修だけではなく、暢子が下宿する鶴見の沖縄料理店「あまゆ」の店主・金城順次 役として出演もされているんですよね。

    順次は、ちょっといい加減なところが最高だなぁと思いながら演じています(笑)。彼が営む「あまゆ」は、沖縄にゆかりがある人たちにとって憩いの場所。本作では、鶴見の町や「あまゆ」に集う人たちのシーンを通して、本土復帰前後の沖縄の歴史も見えてくるのではないでしょうか。当時の鶴見には出稼ぎに来た人や、戦争の影響で沖縄に帰ることができなかった人など、地元を離れて頑張っている人たちがたくさんいました。

    それは今も同じで、鶴見だけではなく全国に沖縄出身の人々がいるんですね。僕は以前に自分のラジオ番組でそうした人々を取材する活動をしていて、約2500人にインタビューしました。すると誰に聞いても、いつも心の中で故郷のことを思っているんですよ。このドラマを通し、そういった人々の存在やパワーも知っていただけたらうれしく思います。

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