読み込み中です...

同時配信
見逃し配信はこちら

    トピックス

    2022.04.09一生懸命歩んでいく四兄妹きょうだいの姿に
    “ちむどんどん”してください

    #ちむどんインタビュー

    沖縄・やんばる地域で生まれ育った四兄妹の、1972年の本土復帰からの歩みを描く、笑って泣ける家族の物語「ちむどんどん」。
    今回は4月11日(月)の放送スタートを前に、作者である羽原はばら大介だいすけさんにお話をうかがいました。構想から約2年、どのような思いでこの物語は生まれたのでしょうか。

    ――連続テレビ小説の脚本を手がけるのは、「マッサン」(2014年度後期)以来2度目となります。オファーが来たときのお気持ちをお聞かせください。

    沖縄は大好きな土地なので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。沖縄本土復帰50年の節目に放送される作品というのにも、やりがいを感じました。僕は今57歳なのですが、1972年の沖縄本土復帰のニュースはとても記憶に残っていて、その前後の歴史を改めて学びながら書き進め、全体の構成案が出来上がったのが約2年前。やっとみなさんに見ていただけると思うと、感慨深いですね。

    ――物語のテーマの一つを、料理にされた理由は?

    プロデューサーから提案いただいたんです。そこから料理を作ったり、食べたりといった行為に、さまざまな人間ドラマを乗せながらストーリーを固めていった形ですね。沖縄料理をはじめ、ヒロインの暢子が上京してから携わるイタリア料理についても、料理監修のオカズデザインさんと何度も打ち合わせしながら教えていただきました。いろいろな料理が出てきますよ! 

    ――沖縄にも何度か取材に行かれたと聞きました。沖縄の土地や、そこで暮らすみなさんと触れ合った時間はいかがでしたか?

    沖縄って、日常の端々はしばしが優しいんですよ。地元のみなさんも、本当に親切で真面目で。沖縄という場所にかれるのは、こうした温かさも一つの理由だなと再確認した時間でもありましたね。
    舞台の一つである鶴見に住む沖縄出身の方々にもお話を聞きましたが、全員「いずれ沖縄に帰りたい」とお話しされていて。現地で暮らす人も離れている人も、“沖縄愛”にあふれているなというのが印象深かったです。

    ――物語を書いている間は、どんな心境でしたか? どのようにストーリーを作られていったのでしょうか。

    まず一つのヒントとして、往年の名作である『若草物語』があって。そこからイメージを膨らませていき、両親と四兄妹という家族構成になりました。四人が歩むさまざまな人生を描けたのはすごく楽しかったです。

    僕はどの登場人物にも自身を投影するタイプなので、家の中では完全に「うちなーぐち」という沖縄言葉で生活していたんですよ。「マッサン」を書いていたときも同じで、当時は広島弁。「彼らはこんなことを言うだろうか、こんなことをするかな?」と試行錯誤しながら、物語のうねりとともにブルーになったり、“ちむどんどん”しながら書いていました。

    ――ヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜さんの印象をお聞かせください。

    彼女も沖縄生まれですが、僕が沖縄で出会った人々と同じように、とにかく素直で真面目。俳優としては、どんなボールが飛んできても投げ返すことができるような方だと感じましたね。

    なので暢子は変に偏ったキャラクターにせず、黒島さんができるだけ自然体でいられるような人物像を形づくっていきました。黒島さんとは個人的な付き合いはありませんが、あくまでも僕の想像で、いわば「黒島暢子」として演じられるようなヒロインになればいいなと。食いしん坊という設定は黒島さんがヒロインに決定する前から決めていたので、それをもとに彼女自身がそのまま物語の中にいられるような筋立てにしていこうとチームでも話し合いました。

    ――暢子以外の兄妹の人物像についても教えてください。

    先ほどお話しした暢子を含め、比嘉家に関しては演じる俳優さんの顔を思い浮かべながらキャラクター作りを進めていきました。

    ただ長男の賢秀(竜星 涼)は、僕の父親がベースにあるんです。というのも、父も比嘉家と同じく四兄妹かつ妹が三人いたんですよ。なので賢秀のキャラクターは、父の人物像を物語の時代と舞台に当てはめながら考えていきました。破天荒な感じや彼にまつわるエピソードも、やんちゃな性格だった父から着想を得ました。
    賢秀は親孝行のために行動したことが、いつも裏目に出てしまう。結果としてトラブルメーカーにはなっていますが、家族を思うあまり空回りしているだけなので、悪いやつではないんです(笑)。

    そして真面目で一直線な、長女の良子(川口春奈)。彼女は自分の中で一番、時代感が反映されている人物だと思っています。沖縄をアメリカが統治していた時代に思春期を過ごして、沖縄はこのままでいいのだろうか、これから育っていく子どもたちはどうなるのだろうか? ということに真剣に向き合ってきた人。川口さんのりんとした雰囲気も、ぴったりとハマりましたね。

    三女の歌子(上白石萌歌)は四人の中で一番口数が少ないものの、実は一番周りを客観的に見ていて、誰がいま何を思っているかを感じ取れる役どころ。癒やされる歌声はもちろんですが、黙っていても雰囲気が漂ってくる部分も上白石さんによく合っているなと感じます。

    ――最後に、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

    この作品に限らず、僕は普遍的な人間愛が真ん中にある作品を描いていきたいんです。愛することや、信じることを恐れずに生きてくことのすばらしさというか。

    「ちむどんどん」もそんな気持ちを土台に、見てくださった方の心が高鳴ったり、元気になってほしいという思いで書きました。「昨日もしんどかったけど、今日も一日頑張ってみるか!」と“ちむどんどん”していただけるような作品になればと思っていますので、四兄妹の姿や気持ちいい沖縄の風景からパワーを受け取っていただけたらうれしいです。

    そのほかのトピックス