私たちは、地球の生物多様性の本当の姿を、まだ知らない。
生き物は弱肉強食の厳しい生存競争を繰り広げる一方で、
種を超えて複雑につながり合い、
助け合って生きている。
人間は最も進化した生き物だという思いこみをやめて、
生命の星・地球を支える「生物多様性の本当の姿」を見つめたい。
ダーウィンの時代の常識を超えて、最先端の科学が明らかにする “新しい進化の物語”。
不思議なドラマとドキュメンタリーで、ストーリーは始まる。
ミクロの世界に迷い込んだようなファンタジックなドラマで、植物・昆虫・微生物たちの驚くべき生き方が明らかになる!出演は、人間代表の堺雅人さん、植物役・角田晃広さん、微生物役・関水渚さん、昆虫役・板垣瑞生さん、そして物知りな教授役の西田敏行さんと、豪華な顔ぶれだ。
■第1集 植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~
11月6日(日)後9:00~9:49
植物が“おしゃべり”している。そんなおとぎ話のような事実が、最新の科学で分かってきました!第1集の主役は、秘めたる能力が次々に明らかになっている、陸の王者、植物です。「大人しくて動かない、鈍感な生き物」のイメージを根底から覆す、驚異的な能力の数々。今回、番組では、植物のコミュニケーションを、世界で初めて映像で捉えることに成功しました。さらに、多様な植物が暮らす森の地下には、競争だけではない“支え合い”の世界が広がっていることが明らかに。命豊かな地球を作り出し、つながり合って生きる植物たち。私たちが見てきた世界とはまったく異なる、“もう一つの世界”を、最先端の特殊撮影と高精細VFXを駆使して圧倒的スケールで描きます!
【ディレクター 白川裕之】
■第2集 愛(いと)しき昆虫たち ~最強の適応力~
11月13日(日)後9:00~9:49
鳥は鳥、魚は魚らしい形をしているのに、昆虫だけ、カブトムシ、チョウ、トンボと、それぞれが似ても似つかない姿形をしていること、ふしぎに思いませんか?そんな、変幻自在に変身して地球上のあらゆる場所にすみついてきた昆虫が、第2集の主役。芋虫からチョウへと変態するサナギの中身の“透視”映像撮影に世界で初めて成功。劇的に変化する生命の神秘を目のあたりに。さらに、0.004秒という一瞬の“渦”を駆使することで、自由自在に飛び回ることを可能にしたハチの驚異的な飛行術。そして、凶暴なアリの巣で暮らす、まだ人類が見たことのない未知の昆虫世界にも潜入。全生物種の半分以上を占める昆虫の多様な進化の秘密を、圧倒的なスケールで解き明かします!
【ディレクター 水沼真澄】
■第3集 すべては微生物から始まった ~見えないスーパーパワー~
1月8日(日)後9:15~10:04
最先端科学で“新しい進化の物語”に迫るシリーズ「超・進化論」の最終回。主役は「微生物」。目には見えないほど小さく、取るに足らない存在にも思える微生物だが、実はそのシンプルさゆえにどんどん分裂して世代を重ね、高速で進化するスーパー生物なのだ。今話題の腸内細菌はもちろん、時には私たちの体内でガン細胞をやっつけたり、宿主の脳を操って行動を変えたりと、驚くべきパワーを持つものの存在も最新研究で明らかになってきている。生命の歴史をひもとけば、動物や植物、昆虫も、すべての祖先は微生物。地球上のすべての生命は、常に微生物の力を借りながら生き延びてきたのだ。さらに微生物は、地球環境までコントロールしていることもわかってきた。気象や生態系も微生物のスーパーパワーの上に成り立っているという。知られざる微生物の本当の姿に迫る。
■生きもの“超・進化論”ワールド ~キッズ&ティーンズ特別編~
1月7日(土)後7:30~8:15
大好評!NHKスペシャルのシリーズ「超・進化論」。植物と植物、植物と昆虫が、まるで“会話”するように、離れた相手にメッセージを伝達しているという衝撃の事実や、サナギの中で幼虫が成虫に大変身していく世界初の透視映像を元に、最先端の科学で“新しい進化の物語”に迫ってきた。今回はシリーズのスピンオフ企画。私たちの“身近”にいる生き物たちが、進化によって獲得した驚くべき能力を明らかにしていく。そのひとつが「競い合い」による進化。例えばキャベツが、葉を食べに来る昆虫を“毒攻撃”で追い払う能力。それに対抗して、モンシロチョウの幼虫はキャベツの毒を無毒化する能力を獲得。一方、「頼り合い」で進化した生き物も。“世界一体が硬い”と言われるある昆虫は、体内に住み着いた生き物のおかげで立派な体を獲得したことが最新研究で明らかに。生き物たちが持つ驚きの能力を体感しながら、“生物の多様性”を学んでいく。ぜひ、ご家族でご覧ください!
■出演
堺雅人さん(主演)
これまで見えなかったものが見える、知らなかったことを知るって、喜びなんだなと再認識しました。
植物もそうですし、昆虫とか特に、よくわからない。自分はなんにも知らないんだなと思いました。そのわからなさが、「世界は楽しいんだ」という、希望に満ちたメッセージになっていると思いました。
角田晃広さん(植物役)
今後もないんじゃないかなと思うんですけれども、初めて木を演じました。普段はコントやっているんですけれども、サラリーマンとか店員さんとかリアリティのあることしかやってないので、新しい感覚というか、楽しかったですね。植物ってすごいんだなって、最新の研究で発表されたばかりの情報で構成されていたので、その知らない世界に驚きました。
関水渚さん(微生物役)
微生物を演じてみて、彼らのほうが中心だということをすごく感じました。一生懸命生きているというのをすごく感じて、大事にしないと、と考えがあらたまりましたね。微生物の図鑑とか見て、意外とかわいくて愛着がわいています。
板垣瑞生さん(昆虫役)
昆虫役ってすごくワクワクするなと思っており、もともと虫や星の役を演じてみたかったんです。最近でもカブトムシ捕りに行くぐらい虫が好きだったりします。最近やってみたい役ありますか?という質問で、虫とか星とかっていうことを言わせてもらう機会があって。実際、かなってみると、やっぱりとてもうれしいです!
西田敏行さん(教授役)
この地球上に住む、生き物たちすべて、動物、植物すべて、本当にすごい能力を持っていて、生きることのモデルケースをいっぱい我々に提示してくれているなって感じがしました。これはもう戦争なんかしている場合じゃないぞって。大げさかもしれませんけど、人生観が変わるかもしれません。そのぐらいの大きなテーマを持った番組です。ご覧いただいて、「俺の生き方どうなのかな?」ってもう一度、自問自答していただければな、と思います。
■著名人が語る特別企画「#超進化論って○○だ」
・「いとうせいこうが昆虫から学んだ『利他の哲学』」動画はこちら>
・「美学者が語る『植物たちの“究極の利他”』(伊藤亜紗さん)」動画はこちら>
・「【#超進化論って○○だ】美学者 伊藤亜紗は「昆虫は居場所づくりの天才」と語る」動画はこちら>
・「【#超進化論って○○だ】生物学者 福岡伸一が「植物の寛容さ」を語る」動画はこちら>
※シリーズは、全4回。第3集は「微生物」が主役。キッズ&ティーンズ向け特別版も制作中。2023年1月放送予定。
■目標15「陸の豊かさも守ろう」については、詳しくはこちら
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