目標16とは・・・
目標16ではすべての人の命や自由が守られ、安全に暮らせる制度づくりや平和な社会の実現を目指しています。世界には紛争や迫害、人身売買にいつ巻き込まれてもおかしくない人が多くいます。例えば、世界の子どもの10人に1人が働いています(2020年初め)。こうした児童労働をする子どもは2020年まで減っていましたが、新型コロナウイルス感染症をきっかけに2020年に再び増えたとみられています。また、2015年から2020年にかけて紛争によって18万人の民間人が死亡しました。
すべての人の命や自由を守るには、政府など公的な機関が、汚職や賄賂がなく、多くの人が参加できる政治を行うこと、すべての国や地域で、すべての人が守られる法律を作り、運用されることが必要です。
なお、日本においても暴力によって安全を脅かされるリスクはあります。例えば、コロナ禍をきっかけに家庭内で過ごす時間が長くなったことにより、児童虐待やDVが深刻化しました。2020年の児童虐待検挙件数は前年から8%増と、7年連続で増えました。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
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『目標16 平和と公正をすべての人に』
争いが絶えなくて 不安なまま暮らす人や
痛めつけられても 守ってもらえない人がいる
危険な仕事をさせられる 子どもたちもいる
平和が生まれる 仕組みを作ろう
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