目標12とは・・・
私たちの生活はたくさんのモノで成り立っています。例えば、世界では毎分100万本のペットボトル飲料が買われています。しかし、地球上の資源は有限です。水や食料などを、自然に負荷をかけずに持続可能な形で生産できる量には限りがあります。今の大量生産・大量消費の生活を支えるために、人類は1年間で地球1.7個分の資源を使っています(2021年)。この使い過ぎてしまった分は将来へのツケとなります。
大量生産・大量消費社会から、持続可能な消費・生産にシフトするためには、まずは作り過ぎないことです。さらに作る過程で地球環境にかける負荷(汚染など)を最低限にするなど、効率化を図ることも必要です。そして、今あるモノを簡単に捨てないこともあわせて求められます。特に着目したいのがフードロスで、世界では食料の3分の1が廃棄されていると言われています。日本では年間約600万トン発生しています(2019年度)が、これは国連世界食料計画(WFP)による食料援助(約400万トン)より多くの量を捨てている「もったいない」状態です。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
【目標12についてもっと知ろう】
おすすめ記事・動画をご紹介。
Twitterアカウント「長濵ねるのSDGs日記」で連載中の長濱ねるさんの感想文とあわせてご覧ください。
■【記事】捨てる食材をディナーに サーキュラーエコノミーの最前線
∟捨てられるはずだった食材が驚きの料理に。循環型経済の先進地、オランダでは様々な循環型ビジネスが広がっています。
この記事を読んだ長濱ねるさんの感想日記はこちら。
■【記事】着られなくなった衣服の“末路”とは…
∟うずたかく積まれている「衣服」。古着屋に持ち込まれたり、寄付に出されたりしたのち「捨てられた衣服たち」です。その“末路”とは…
この記事を読んだ長濱ねるさんの感想日記はこちら。
■【記事】韓国発の人気 “カラシ制服”をレンタルで 高校生たちのSDGs
∟茨城県日立市には、現役の高校生たちがボランティアで運営する“制服レンタル”のお店があります。流行に乗って始めた事業かと思いきや、その活動の裏には“自分たちの未来を大人だけに任せてはいられない!”という熱い思いがありました。
SDGsのうたを歌ってみよう!
『目標12 つくる責任、つかう責任』
みんなが買っている 食べ物や商品は
作られすぎていて たくさん捨てられている
このままじゃ やがて作る材料が足りなくなる
買いすぎないで 簡単に捨てないで
みんなで工夫して
無駄をなくしていこう
Sustainable Development Goals
SDGs わたしたちの目標
▶動画はこちら