SDGs 目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」について和田恵さんに解説していただきました。さらに目標7についてもっと知る記事や動画もチェック!
目標7とは・・・
世界には電気が通っていない家で生活する人が8億人います(2019年)。電気がない生活は、夜に勉強できないなどとても不便であるだけではなく、料理する時に木材や炭を使って出た煙が室内の空気を汚染するなど健康に悪い影響もあります。加えて、室外に出たその煙は大気汚染の原因になります。世界の3人に1人はこのような危険で非効率的な調理をしています(2019年)。なお、2020年には新型コロナウイルス感染症によってアジアとアフリカで2,500万人が電気を使えない生活に戻りました。
また、すべての人に安定的なエネルギーを届けるといった課題のほかに、エネルギーをより効率的に使うことや再生可能エネルギーを拡大させることも求められます。エネルギーは気候変動を引き起こす温室効果ガスの主要な排出源だからです。ちなみに、電力のうち再生可能エネルギー由来の割合は世界では25%(2018年、最終消費ベース)、日本は20%(2020年度、発電量ベース)でした。日本政府は2030年までに36〜38%まで引き上げることを計画しています。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
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『目標7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに』
日が暮れても遊んだり 勉強したりできるのは
街中に電気が 届けられているから
それが届いていない場所がまだまだあるから
みんなが電気を受け取れるようにしよう
地球にやさしい
きれいなつくり方で
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