目標4とは・・・
教育は生きるうえでの基盤であり、貧困から抜け出すカギにもなります。世界では初等教育を受けた子どもは85%(2019年時点)と、全ての子どもに最低限の教育を提供できていません。また、新型コロナウイルス感染症によって、最低限の読解力がある子どもの割合が54.5%から45.3%に大幅に減少(人数では1億人程度減少)しました。
また、パンデミックを背景に休校となった際には、ICTを活用した学習支援が試みられましたが、世界の学齢期の子どものうち13億人は自宅でインターネットに接続できずに支援を受けられないといったデジタルディバイドの問題が深刻化しました。さらに、世界全体の小学校のうち、3分の1以上は手洗いできる設備がなく、4分の1は電気が通っておらず、5分の1以上は男女別トイレがないといった学校の設備の課題もあります。
また教育の内容には、基本的な「読み書きそろばん」だけでなく、人権や環境問題、平和、文化といった内容を含むESD(持続可能な開発のための教育)を提供することで、SDGs推進の担い手を育成する必要があります。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
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『目標4 質の高い教育をみんなに』
言葉の読み書きや 計算ができることは
未来を切り開く 大きな力になる
学校や先生が足りていない場所がまだまだある
こどもも大人も男性も女性も
誰でも学べる環境をつくろう
Sustainable Development Goals
SDGs わたしたちの目標
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