SDGs 目標1「貧困をなくそう」について和田恵さんに解説していただきました。さらに目標1についてもっと知る記事や動画、長濱ねるさんの感想もチェック!
目標1とは・・・
世界では1日1.9ドル以下(日本円で200円以下)で暮らす「極度の貧困」層の人が7億4,100万人(世界人口の9.3%、2017年時点)います。1カ月の衣(洋服や靴など)・住(家賃など)・食を6,000円程度で済ませる生活を想像できますか?当然、健康で豊かに暮らすことは難しく、食料は足りず、医療・教育は満足に受けられないことが多いです。世界の極度の貧困の人の数を減らすことで、最低限の人権を守る必要があります。ちなみに、極度の貧困の人は減ってきていたのですが、新型コロナウイルス感染症をきっかけに2020年に再び増えはじめたとみられており、貧困の問題はまだまだ根深いです。
一方で、日本では「相対的貧困」の解消が必要です。これはその国の中で比較した場合の貧困層であり、日本では15.4%の世帯が該当します(2018年)。また、子どもの貧困率は13.5%です。先進国である日本でも相対的貧困層は生活必需品や教育を十分に受けられないことが課題となっており、最近では、女性が生理用品を購入できない「生理の貧困」が注目されています。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
【目標1についてもっと知ろう】
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SDGsのうたを歌ってみよう!
『目標1 貧困をなくそう』
みんなの毎日を 支えてくれてるもの
食べ物や電気、学校や帰る家
それが足りなくて困っている人がたくさんいる
当たり前に手に入れられるべきもの
行き渡らせよう 誰ひとり取り残さず
Sustainable Development Goals
SDGs わたしたちの目標
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