2024/4/26

「NHKスペシャル」「あさイチ」「すくすく子育て」で放送
子どもの幸福度に影響を与える“アタッチメント”とは?

NHKが5月1日(水)~6日(月)に総合・Eテレ・FMを中心に放送する、2024「君の声が聴きたい」プロジェクト。「NHKスペシャル」「あさイチ」「すくすく子育て」の3番組では、“子どもの幸福度に影響を与える”といわれる「アタッチメント」について共同で取材し、それぞれ異なる視点から放送します。

【いま、大注目の“アタッチメント”とは?】
 今回、3つの番組でお伝えする「アタッチメント」。みなさん、聞いたことありますか?
 「アタッチメント」とは発達心理学ではよく知られた理論で、日本では「愛着」と訳されています。「愛着」というと「愛情」と混同されることもありますが、そうではありません。「アタッチメント」とは不安や恐怖を感じたときに「特定のだれか」にくっついて安心感を得ようとする本能的な欲求や行動のことなんです。
 小さな子どもが友だちとケンカして、泣いて親に駆け寄る。大人が職場で頼れる同僚に悩みごとを相談する。一見、あたりまえに私たちが日々、行っていることのなかに「アタッチメント」はあります。そのアタッチメントがいま、日本や世界の子ども・子育て支援政策の中で重要視され、欧米のZ世代の間では、自己理解と人間関係の改善に役立つと大ブームになっているんです。
 「アタッチメント」が教えてくれるのは、人間にとって、「安心感」がいかに大事かということ。子どもたちが健やかに成長し、自立していくために。大人もまた、心も身体も健康であるために。アタッチメントというキーワードで親子や人間の関係を見つめ直し、幸福を感じるためのヒントを3つの番組でお届けします!


【NHKスペシャル】
アタッチメント “生きづらさ”に悩むあなたへ

5月4日(土)よる10時放送【総合】
「君の声が聴きたい」に声を寄せてくれた若者も参加_wm_1920x1080

<内容>
今回のNHKスペシャルでは、日本や世界の若者たちに広がっている「誰にも相談できない」「自分を理解してくれる人がいない」といった不安や孤独の問題に目を向ける。そんな“生きづらさ”を理解するカギとして、いまアメリカでZ世代を中心に注目されているのが「アタッチメント」。不安や恐怖を感じたときに誰かにくっつくことで安心しようとする、人間の本能的な欲求のことだ。これまでの研究から、幼少時に経験した親や周囲の大人との関わりが、その後成長してからも、その人の人間関係や心身の健康に影響を与えることが分かってきた。しかし、アタッチメントについて正しく知れば、うまく人に頼れないつらさや孤独感を乗り越えるヒントが見えてくる。
 番組では、中村倫也とサーヤ(ラランド)が悩める若者たちのリアルな声に寄り添い、「安心できる人とのつながり」とはどんなものなのか、最新のさまざまな取り組みを見ながら、考えていく。

 

<出演>
中村倫也さん(俳優)、サーヤさん(ラランド)、遠藤利彦さん(東京大学大学院教育学科教授)、「君の声が聴きたい」に声を寄せてくれた10代20代のみなさん、鈴木奈穂子アナウンサー

画像4【中村倫也さん コメント】
収録では、「アタッチメント」について聞きたいことがありすぎて困りました(笑)。
人それぞれに悩みや不安があって、僕もそうだけど、みんな自分のことに疑問を持ちながら、生きてるんだなって感じました。人間関係って難しいこともあるけど、アタッチメントを知ることで、それぞれの傾向や「クセ」を少し冷静に見て、自分や人の「クセ」に向き合ったり、面白がったりしながら、接していけたらいいなと思いました。
あと、スタジオで10代20代のみなさんと一緒に話して、みんなとても立派だなと思いました。自分は、彼ら彼女らの年齢のときに、こういう場に来てしゃべれなかったと思う。そのことに感心してしまいました(笑)。

 


画像5【サーヤさん コメント】

とても興味深くて、いまテレビでやるべき番組だと思います!
ちょうど、同世代の間で、性格診断がはやっていて、性格や特性についての関心が高まっています。このアタッチメントも同じように多くの人に受けとめてもらえるといいなと思いました。 実家を出て一人暮らしの方も多い世代だと思います。 子どもの頃の自分が何を感じていたか思い出すきっかけにもなると思いますし、今後自分が親になったときにも参考になると思います。

 

 

 

画像6【鈴木奈穂子アナウンサー コメント】 
人間関係を円滑にするために必要な「ふれあい」や「意思の疎通」。収録前までは「これって当たり前の事なのでは?」と思っていましたが、「アタッチメント理論」というアプローチで見ていくと、驚くほど新たな気づきや発見がありました。若い皆さんのまっすぐな言葉も胸に刺さりました。
 さらに、「あさイチ」では、このアタッチメントを“親の目線”から考えていきます。子どもたちが輝く人生を送れるように、親はどう向き合い 接していけばよいのか、私も子育て中の親として心底知りたいテーマです。すぐに試せる具体的なアイディアもご紹介します!

 

 

【あさイチ】
特集「どうする?子どもへの接し方~アタッチメントの子育てスキル」
5月1日(水)あさ8時15分 生放送【総合】
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<内容> 
厳しくてもダメ、甘やかしてもダメ、子どもの接し方に悩むこと、ありますよね? そんな中、世界的に注目を集めているのが“アタッチメント”という多くの動物の本能に注目した、子育てスキルの数々です。
20分間子どもの遊びを見ているだけで、かんしゃくがなくなる?子どもの言葉をただ繰り返すだけで、宿題に集中して取り組める?幼少期から思春期まで、すぐに取り組める子どもへの具体的な接し方の数々を紹介します。

 

<出演> 
司会:博多華丸さん 博多大吉さん 鈴木奈穂子アナウンサー ゲスト:蛍原徹さん、小倉優子さん


【すくすく子育て】
子育てに大事なアタッチメントって?
5月4日(土)ひる12時30分 生放送【Eテレ】
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<内容> 
アタッチメントとは、子どもが不安な時に身近な大人にくっつき安心感を得ようとする行動。赤ちゃんが泣いている時に私たち親は抱き上げて一生懸命あやすもの。こうした当たり前の繰り返しが、挑戦する力、忍耐力などの非認知能力を養う。ところが子育てがしにくい社会といわれている今、こうした当たり前の関わりをする余裕がない親も少なくない。健全なアタッチメントを築くにはどうすれば良いのか、専門家と考える。

<出演> 
司会:りんたろー。(EXIT) 丸山桂里奈

 

【りんたろー。さんコメント】
くっつき過ぎると親離れが遅れたりとか、甘えん坊になっちゃうんじゃないかと思っていました。アタッチメントが子どもの新しい挑戦のためにも本当に大事ということがわかったので、さきまわりには注意しながら、不安なときにきちんと答えてあげるようにしていきたいです。

【丸山佳里奈さんコメント】
アタッチメントという言葉を知らなかったのですが、これから育児をしていく上で、その大切さを知っている方が絶対、子どもとの信頼関係を築けるなと思いました。
土台っていうのがすごい大事だなと思って、家を建てるにも土台が大事とか、ケーキを作るにも土台がやっぱりないと崩れるじゃないですか。だから子どもにとっての土台を作ることも大事だし、自分がその土台でいることも大事だなっていうのを学びました。



 

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