2024/1/26

NHKスペシャル「“学校”のみらい」番組ダイジェスト

いま、日本には「不登校」の小中学生が、およそ30万人います。
これだけ多くの子どもが学校を拒否しているのは、なぜなのでしょうか?

1月27日(土)に放送したNHKスペシャルでは、日本や海外の最前線の教育現場を取材して、日本の教育と「学校のみらい」について考えました。

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▼「不登校」日本の現状は?


文部科学省によると、病気や経済的な理由を除き、1年のうち30日以上、学校を休んでいる状況を不登校といいます。
さらに、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況である」として、「不登校を『問題行動』と判断してはならない」と文部科学省は通知を出しています。

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▼韓国の教育改革


厳しい受験戦争で知られる韓国で増えているのが「代案学校」。国から学ぶように決められているのは国語と社会だけ。あとは学校が自由に決めていいことになっています。

kiji_20240127_02いま、正式な学校として認められている代案学校は、国内に95校。卒業生も社会に出始めています。

kiji_20240127_03サンチョンガンジー学校校長 チョン・ミスクさん


「最も重要なのは、財政的な問題を克服できたことです。非認可学校は、財政が厳しいので、教師たちの待遇がとても難しいです。教師が安定的な地位を確保できたこと。2番目に成績の認定ですね。子どもは、そういう部分で安心感をだいぶ感じています。」


▼不登校の子どもたちが学ぶ「フリースクール」


日本にも、学校に行かない子どもたちが通える場所があります。その一つが「フリースクール」です。

千葉にあるフリースクールには、小学1年生から中学2年生までの15人が在籍しています。月謝は2万2千円。子どもたちを見守る大人は、ほとんどがボランティアです。

kiji_20240127_04フリースクール代表 漆原幸子さん


「子どものために毎日ここをオープンすることができないんです。というのは開校した分だけ、出費がかさみますので、支出との兼ね合いを考えると毎日彼らのためにここをあけて、というのが基本的に難しい状況下にあります。」


▼「どこにも繋がらない」子どもたちは


フリースクール以外にも、教育委員会が設置する教育支援センターやオンラインの授業など、学校に行かない子どもたちのための居場所や学びの場はあります。
ところが、どこにも相談せず、学習の支援も受けていない子どもたちもいます。

kiji_20240127_05全国で見ると、不登校30万人のうちおよそ11万人の子どもが、学校や相談機関などから支援を受けていないことが分かっています。
すべての子どもたちを、学びの場につなげるのは、簡単なことではありません。


▼フランス 子どもたちを学びとつなげる支援


フランスでは30年ほど前から、学校を休む子どもたちを支える仕組み作りを進めてきました。

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子どもと学びをつなげる専門家が「エデュケーター」とよばれるスペシャリスト。子どもの発達や心理、障害などに関する専門の知識が求められる国家資格です。フランス国内で、6万人以上が活躍しています。

「子どもを絶対に一人にはさせない。」
エデュケーターが寄り添うことで、安心した子どもたちは、また学びに向かっていくといいます。


▼子ども主体の学びづくり


子どもが主体の学びづくりを目指して、大きな改革に取り組む山形県の小学校。ここでは授業の2割を、「子ども自身で学ぶ時間」に変えました。

ひとりひとりの興味や関心をきっかけに、「自ら学びに向かう力」を育てようとしています。

kiji_20240127_074年生の担任 小林大輝さん


「自由学習があう子がいるし、あわない子もいる。一斉授業が合う子もあわない子もいる。ヒントを出すのか、逆にヘルプみたいな形で一緒にやってあげるのか、いつも迷いながらしています。」

kiji_20240127_084年生の担任 小林大輝さん


「いい大学でないといい就職先につけない」とか、そういう部分もあると思うんです。社会に出るまでにどういう力をつけたいのか。どういう子どもを育てたいのか、ということを、小学校だけじゃなくて、中学校も高校も、そして社会的にもみんなで共有出来たらいいなと思います。」

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