調査票の作成にあたっては、調査相手の意識や行動を適切に測定できる物差しとなるよう質問文や選択肢を作ることが求められます。
世論調査の枠組みは、3つの要素から構成されます。
- 結果として知りたいことがら‥‥‥‥‥‥‥‥従属変数
- 結果に影響していると考えられる要因‥‥‥‥独立変数
- 結果を層別にみるための調査相手の属性‥‥‥基本属性(性・年齢など)
また、調査内容には、3つの側面があります。インターネットを例にとってみますと、
- 家でインターネットを利用できるなどの「実態」
- インターネットを一日何時間利用しているなどの「行動」
- どこでもインターネットを利用したいなどの「意識」
世論調査を行う場合、まず、取り上げるテーマに即して、「調査の枠組みの3要素」と「調査内容の3側面」をどのように組み合わせて調査票を設計するかを考えます。
質問文や回答選択肢の作成にあたっては、質問や回答の主旨を的確に伝える言葉を慎重に選び、誤解や誘導が起こらないように配慮します。
そして、質問の順番が結果の出方に与える影響を極力少なくするように、質問文の配列を行います。
調査票は少しでも変えると結果も変わる可能性があるので、前回の結果と比較することを目的とした調査では、 調査票を改定する場合、慎重にテストを重ねた後に行います。
調査票は「実態」「行動」「意識」の分布を測定する物差しとなるものであり、NHKでは、正確な物差しを作る努力を重ねています。