社会や政治に関する世論調査

日韓をめぐる現在・過去・未来

~日韓市民意識調査から~

日本が韓国を併合してから、2010年8月で100年となる。日韓関係についての両国の人びとの考え方や、基本的な国民性の特徴を探るため、6月に、NHKとKBSで共同の世論調査をおこなった。主な調査結果は次のとおりである。

  • ▼「韓国(日本)が好きか、嫌いか」については、日本は『韓国が好き(「どちらかといえば好き」を含む)』が62%に対し,韓国は『日本が嫌い(「どちらかといえば嫌い」を含む)』が71%と多数である。
  • ▼両国の関係を前進させるために必要なものとしては(2つ選択)、日本では「政治的対話」が37%で最も多く、ついで「経済交流」「文化・スポーツ交流」(28%)、「歴史認識をめぐる問題の解消」(27%)である。一方韓国では、「竹島をめぐる問題の解消」が62%で最も多く、「歴史認識をめぐる問題の解消」(34%)、「戦後補償にかかわる問題の解消」(26%)とつづき、両国の課題認識には隔たりがみられる。
  • ▼互いの国の人でまず、思い浮かべる人としては(自由回答)、1位は、日本が「冬のソナタ」で人気となった俳優「ぺ・ヨンジュン」、韓国が初代韓国統監の「伊藤博文」でともに21%と2位を大きく引き離した。これをジャンル別にまとめて多い順にみると、日本は、芸能人、政治家・財界人、韓国は歴史上の人物、スポーツ選手となり、日韓でまったく異なる。
  • ▼自分の国に誇りを持っている点(複数回答)としては、「すぐれた文化・伝統をもっている」を挙げる人が、日本で65%、韓国で64%と、どちらの国でも最も多い。一方、「物が豊富で何でも手に入る」(日本43%:韓国15%)、「家族を大切にしている」(日本27%:韓国46%)などの点では、日韓で評価の違いが目立つ。
  • ▼自分に中学生の男の子がいる場合、受けさせたい教育程度は、「大学まで」という人がどちらの国でも最も多い(日本70%:韓国73%)。しかし「大学院まで」とさらに高い水準を望む人となると、日本では6%であるのに対し、韓国では22%と大きく異なる。一方女の子の場合は、「大学まで」(日本56%:韓国76%)、「大学院まで」(日本3%:韓国19%)のどちらについても、韓国が上回っている。男女どちらについても、韓国の高学歴志向が顕著である。

世論調査部(社会調査) 河野 啓  原 美和子