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ことばの研究

ことばは“長いものに巻かれていく”?

~ことばのゆれ調査(平成23年11月)から~

平成23(2011)年11月に実施した「ことばのゆれ調査」から、「連濁」と「漢字音の読み」について、「なるべく例外を少なくしていく動き」(=長いものに巻かれていく形で変化する)という観点から調査結果を分析した。

連濁については、調査した7語のうち6語(「奥深い」「税引き」「高利貸し」「返り咲く」「河川敷」「王者」)が連濁形で発音する人が圧倒的に多いという結果になった。一方、「同じく(ぐ)らい」だけは、連濁形で発音する人と非連濁形で発音する人とが半々で、年代が若くなるにしたがって連濁形をとる人が減っていくという結果が出た。

漢字音の読みについては、「共存」「残存」「根治」「黄土色」ではよく使われる字音に統一される傾向が出て、「キョーゾン」「ザンゾン」「コンチ」「オードイロ」が多数派となった。一方、「便覧」「黄砂」は、「ビンラン」「コーサ」が多数派となり、「長いものに巻かれていく形」とは異なる傾向が見られた。

また、「連濁」と「漢字音の読み」それぞれで、2010年から行ってきた調査で取り上げた語についても傾向をまとめた。

計画管理部   太田眞希恵
メディア研究部 山下洋子