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津波警報改訂でテレビ速報画面が一新

気象庁は,東日本大震災から2年近くが経つ2013年3月7日から,津波警報を大幅に改訂した。これに伴い,放送各社は速報の字幕や画面の表記を一新した。

このうち,NHKは「見て,聞いて,すぐ分かる」表現を目指し,津波警報や大津波警報の速報画面には,赤地に白い文字で「津波!避難!」「つなみ!にげて!」「すぐ避難を!」「すぐにげて!」などの字幕を出す。子供にも分かるように,ひらがなの併用を決めた。字幕のサイズは,ワンセグでも見やすいように大型とする。

改訂では,マグニチュードが8を超える巨大地震のおそれがある場合には,気象庁は「東日本大震災クラスの津波が来襲」と発表するが,これを画面では,「東日本大震災クラスの巨大津波 直ちに避難」と字幕スーパーで速報する。また,津波の到達予想(時刻・高さ)を伝える表形式の画面でも「東日本大震災級」と表記して,重大な危機のおそれがあることを速やかに伝える。

一方,「沖合の津波観測情報」が発表された場合には,津波が観測された地点を地図画面上で点滅させ,それら観測地点名を短冊で表記する。東日本大震災のように,沖合で観測された津波をもとに予想高さが引き上げられる事態には,「高い津波 沖合で観測 直ちに避難」と字幕スーパーを出す。予想高さ引き上げを伝える表の画面でも,「沖合で高い津波観測」と引き上げの理由を示す。

大震災の経験を踏まえ,全体に分かりやすく,強く避難を呼びかけるとともに,非常事態を的確に伝えようとする速報画面となっている。

福長秀彦