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『平清盛』Twitterで首位 視聴率は過去最低

2012年にTwitter上で話題になった出来事のランキングが発表され,日本のテレビドラマ部門でNHKの大河ドラマ『平清盛』が首位となった。米Twitter社が日米英3ヵ国について2012年を振り返る特設サイト「2012year on Twitter」で12月に発表した。順位の算定はハッシュタグ(#をつけたタグ)とメンション(本文でのキーワードの言及)をもとに行われ,具体的な数値は非公開となっている。

一方,視聴率では,『平清盛』の初回から最終回までの平均視聴率が12.0%(関東地区・世帯,ビデオリサーチ調べ)となり,これまでの大河ドラマでは最も低い視聴率となった。

『平清盛』をめぐるTwitter上の盛りあがりの背景には,当初から映像についての批判など話題性が高かったこと以外に,視聴者とのつながりを重視した様々な取り組みの存在がある。例えば,放送中に番組制作者がTwitter上で番組について解説する「生清盛(なまきよもり)」の実施や,視聴者による出演者の似顔絵を集めた「盛絵(もりえ)展」を各地で開催したり,放送を公開で同時に視聴する「パブリックビューイング」を東京や神戸で実施するなど,番組制作者やドラマに関連する各放送局が積極的な書き込みや働きかけを行った。

視聴率に代表される視聴の「広がり」と,ソーシャルメディア活用によって作り出される視聴の「深さ」のどちらを重視し,どう両立させるのか。今後の放送や制作の在り方を問う事例として注目される。

小川浩司