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とちぎテレビが栃木放送を子会社化

栃木県の県域放送局の「とちぎテレビ」が3月からラジオの「栃木放送」を子会社化することになった。

とちぎテレビは旧独立UHF局の地上波テレビ局,栃木放送はAM単営局で両社とも宇都宮市に本社を置いている。

子会社化は景気の低迷やインターネットへの広告の流出などによる広告収入の減少を受けて,経営基盤の安定化と経営の効率化を目的に実施される。とちぎテレビの売上は2001年3月期に28億4,500万円を計上したが,2011年3月期には22億600万円となっていた。一方,栃木放送の売上は1992年3月期の14億4,100万円をピークに,2011年3月期には6億2,500万円まで落ち込んでいた。

このように経営環境が厳しくなる中,2009年9月から関係者の間で再編へ向けての協議が進められていた。

とちぎテレビ,栃木放送とも栃木県がそれぞれ20%,30%を出資し,いずれも筆頭株主となっているほか,地元の下野新聞社も両社の大株主になっているなど,資本構成が類似していたため,再編に向けて協議がしやすい環境にあったという。

さらに,1999年のとちぎテレビの開局時に栃木放送のアナウンサーがテレビに出演するなど,協力関係にあった。

とちぎテレビでは今後,県などから栃木放送の株式取得を進め,最終的には80%以上の株式を取得する方針。

栃木,群馬両県では,4月からNHKがテレビの県域放送を実施することになっている。

関谷道雄