10年12月9日NHKは衛星放送が11年4月1日に新しい2チャンネル「BS1」と「BSプレミアム」に生まれ変わることを発表した。

これは前日の電波監理審議会で，放送普及基本計画に沿って，NHK-BSの現在放送の3チャンネルの廃止，新たな2チャンネルの認定を適当とする答申を受けたものである。

新しい「BS1」は，「衛星系の広域性，経済性，大容量性及び高品質性を活かした情報の提供を行う総合放送」で，旧BS1を引き継いで，国際情報とスポーツ中心のチャンネルになる。キャッチフレーズは「知りたい今が，ある」。

「BSプレミアム」は「外部の事業者の企画・制作能力を放送番組に活用し，過去の優れた文化の保存並びに新たな文化の育成及び普及を促進することを目的とする総合放送」で，「見るべき，テレビがある」とうたう本物志向の教養と娯楽のチャンネルとなる。これまでBS2が担っていた難視聴解消の役割は「暫定的な衛星利用による難視聴対策事業（衛星セーフティネット）」に委ねる。

旧BS1が9.5スロット，BS2が11スロットの帯域を使う標準画質，BShiは24スロットのハイビジョン画質であったが，新「BS1」は23スロット，「BSプレミアム」は21.5スロットのハイビジョン放送を行う。

切り替えの時期は，4月1日で，それまでにホームページやスポット，番組などで周知に努める。

なおアナログ衛星放送では，7月の廃止までサイマル放送を行う予定。