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NHK,ワンセグ独自サービスを開始 昼休みに,お役立ち情報

NHKは2009年4月6日からワンセグ放送で独自サービスを開始した。

ワンセグ放送の受信機を内蔵した携帯電話の累計出荷台数は約5,000万台となっているが,ワンセグ放送の番組内容は,固定テレビ向け放送の同時放送が大半を占め,ワンセグの視聴特徴を生かした番組はほとんどなかった。このため,NHKは放送と通信の融合を先導する意義も込めて,独自サービスを開始した。

放送チャンネルはNHKデジタル携帯の2チャンネルで,放送する時間帯は,主に平日の昼休みと深夜,土曜の午後となっている。ちなみに,独自放送以外の時間帯は,NHK教育テレビの同時放送である。

NHKワンセグの独自サービスの特徴は,1つの番組が5分~15分のショートサイズで,役に立つ情報を中心に制作されている。また,番組に関連したデータ放送や通信画面から,クッキングのレシピやクイズの正解などを引き出すことができるようになっている。

独自サービスのメイン番組は『ワンセグランチボックス』で,月~金の午後0時から40分間放送されている。つまり,昼休み時間帯での放送である。

『ランチボックス』のコンセプトは,働く人たちに役立つ情報をコンパクトに伝えることで,簡単につくることができて,美味しくヘルシーな献立紹介や双方向クイズ,NHKの人気番組と連動した5分サイズのミニ番組などが放送されている。これらの昼に放送されたミニ番組は深夜0時から再放送されている。

奥田良胤