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「NHKオンデマンド」サービス2か月で購入数約6万件

2008年12月1日にスタートした「NHKオンデマンド」(以下,NOD)の延べ購入数が,開始から2か月経って約6万件となった。

1月末の登録会員数は,12月末から1万4,000人増えて3万人。1月の購入数はPC経由が1万4,000件,J:COM・アクトビラ・ひかりTVの TV経由がおよそ1万5,000件,前月のPCとTV経由合計の3万1,000件とあわせた2か月累計が約6万件となる。

ビデオビューは前月22万回に対して,1月は23万5,000回に増加。このうち,有料番組の視聴は前月の12万回に対して,1月は16万回となった。

一方で,ページビューは前月560万に対して480万。訪問者は50万人に対して45万2,000人,1日以内の再来訪率は54%から46%へと,いずれも低下。全体の売上げも当初見込みを下回るペースとなっている。

課題の1つとして,PCで視聴する場合のWindows Media Player10以上へのアップグレードに手間取る点が指摘されていたが,動作確認のリンクをNODのトップページに配置したことで苦情や不満の連絡が半減したという。また,1,470円で1か月間見逃し番組が見放題になるサービスについて,525円で一週間見放題の「体験パック」を導入するなどして,利用者増を図っている。

NHKオンデマンド室では,「受信料とは区別した会計のため大々的には告知できないが,NODの魅力を一人でも多くの人に知ってもらうよう,今後もさまざまな策を講じていきたい」としている。

小川浩司