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新BSデジタル放送,53事業者が参入希望 総務省が調査結果を公表

総務省は2008年10月17日,現在のBSアナログ放送終了(2011年7月)に伴って利用可能となる周波数帯域等を使って新たにBSデジタル放送に参入したいとする事業者の調査結果を公表した。

新BSデジタル放送で使用できるチャンネル数は8~12の予定だが,今回参入を希望したのは,NHKや放送大学,WOWOW,FOXインターナショナル・チャンネルズ,ウォルト・ディズニー・ジャパン,三井物産,三菱商事,伊藤忠商事,ソニー,日本映画衛星放送会社,ロッテホールディングス等53事業者。このうち32事業者は新規にチャンネル立ち上げを希望し,有料放送を行う計画は25事業者となっている。

今回の調査は,参入を希望する事業者へのアンケートのようなものであり,どのような事業者がどのような方式や番組内容を計画しているかを把握する狙いで実施された。なかには電波を効率的に利用できる新方式で24チャンネルの放送を計画している事業者もあった。多数の事業者が参入を希望したのは,将来のデジタル視聴者の増加を見込んでのことだが,すでに多チャンネルにコンテンツが追いつかないとの声もあり,今回参入を希望した事業者がいかに魅力あるコンテンツを提供できるかどうかが事業の成否を分けることになる。

総務省は2008年中に参入基準を公表して,09年4月から委託放送事業者の認定申請を受け付け,09年7月に参入業者を認定する予定である。

奥田良胤