ことばウラ・オモテ

21世紀はいつから・・・

先日、視聴者から、「NHKは2001年を21世紀の始まりとしているが、世界には2000年を21世紀の始まりとしている国もあり、欧米は特にそうである。」との意見が寄せられました。そこで、調べたところいろいろなことがわかってきました。

西暦を使っている諸外国の大半は、新しい世紀の始まりについて公式には暦法に従って、2001年と考えています。

また、日本では、学校教育でも中学社会科で、世紀の数え方を教えていて、西暦紀元1年からの100年を(100年までを)第1世紀としています。これを延長すると、2001年が21世紀の最初の年にあたります。

学術的に暦の決定をしている国立天文台も「世紀の変わり目を2001年1月1日午前0時とする」としています。

各国の扱いは、アメリカでは、2001年としていますが、クリントン大統領の演説では、2000年を「21世紀への準備を終えた」というかなりあいまいな形で表現し、2000年が21世紀の始まりとも受け取れないこともありません。イギリスでは、 今年の初め、もう21世紀だと主張する人が現れ論争となりましたが、ブレア首相がテレビで改めて21世紀は2001年からと述べ確認したそうです。また、 閣外大臣のフォークナー卿(ミレニアムコミッション事業の責任者)がタイムズ紙に発表(9/11)して今年が20世紀最後の年であることを確認しています。

フランスでも同様に2001年からとしています。

しかし、公式には21世紀は2001年からだとしている、カナダやドイツでは「国内で2000年から21世紀が始まると考えている人もいる」と混乱を教えてくれる人もいました。

韓国は、今年2000年が21世紀の始まりとしています。(初めの1世紀は1年から99年までの99年間だとしているようです)中国も一時は2000年開始説をとっていましたが、今は2001年に変えたようです。

一方西暦を使っていない国も数多く存在しています。イスラム教国ではヘジラ歴というイスラム歴を使用していますので来年は世紀の変わり目にはなりません。インドも国民歴を使用していて西暦2001年は1923年になるそうです。

英語圏の人は「1947年」を「ナイティーン・フォーティセブン」のように2桁ずつ区切って読む習慣があり、特にはじめの2桁を意識しているようです。

そのため、「2000」は別のくくりと感じる人もいるようで、このへんが混乱の元のようです。

来年の1月1日、「今日から21世紀!」と言ったときに、首を傾げる外国人がいることもどこか頭の隅に置いて考えた方がいいかもしれません。

(メディア研究部・放送用語 柴田 実)