最近気になる放送用語

「7割強」は何%?

「7割強」という言い方は、具体的には何%ぐらいのことを指すのでしょうか。

年代によって、とらえ方に違いがあります。たとえば高齢層では、「71%以下」であると考える人が多いようです。

解説

「7割強」「7割弱」という言い方の解釈についてウェブ上でアンケートをおこなってみたところ、特定の選択肢に回答が集中しないことがわかりました。つまり、「人によって考え方がまちまち」だということです。

まず「7割強」については、全体としては「74%以下」というとらえ方が比較的多いのですが、60歳以上の年層では「71%以下」と考える人が主流になっています。いっぽう若年層では、グラフには示していませんが「79%以下」という人も少なくありません(20代で20%、10代で23%)。

たとえば、ある数値が74%だった場合、若い人が「これは『7割強』と言ってもかまわないだろう」と思っても、それを聞いた高齢の人は「『7割強』だからせいぜい71%ぐらいだろう」というように「誤解」をするおそれがあります。

次に「7割弱」は、どの年代でも「69%以上」という回答がもっとも多いのですが、その集中傾向は60歳以上の年層で特にはっきり見られます。

この2つを合わせて見てみると、若年層では「幅が広い」解釈を含めていろいろな考えがなされているのに対して、60歳以上の人たちは[7割強=71%以下][7割弱=69%以上]というように「幅が狭い」、やや厳しめの「渋い」とらえ方が一般的であることがわかります。渋いオヤジになれるような年の取り方を、ぼくもしたいものです。

(NHK放送文化研究所ウェブアンケート、2014年8月~9月実施、825人回答)
(NHK放送文化研究所ウェブアンケート、2014年8月~9月実施、825人回答)

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)