最近気になる放送用語

「エンターテイメント」?

「エンターテイメント」ということばを使ったら、デスクから間違っていると注意されました。

英語のつづりはEntertainmentなので、「エンターテインメント」が正しい表記です。

解説

このような間違いをしやすいことばとして、次のようなものがあります。

  • 「Xアタッシュケース  --> Oアタッシェケース」
  • 「Xエンターティナー  --> Oエンターテイナー」
  • 「Xコミニュケーション --> Oコミュニケーション」
  • 「Xシュミレーション  --> Oシミュレーション」

外来語の表記にあたっては英語のもとのつづり・発音を重視します。しかし、日本語としてかなり広まっていると思われるものは、その慣用を優先する場合があります。たとえば、「NHKニューズ7」「クロースアップ現代」という言い方はしません(当然ですが)。また、「ナルシズム」「ナルシスト」という表記はいまのところ認めていませんが(正しい表記は「ナルシシズム」「ナルシシスト」)、これは実情としてはかなり広まっているようです。

表記が気になったら、漢字の場合は「新用字用語辞典」、外来語の場合は、「ことばのハンドブック」を参照してください。

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)