放送現場の疑問・視聴者の疑問

「2人組み」の読み方は?

最近の強盗事件などで「犯人は2人組で・・・」という場合の「2人組」の読み方が、ニュースを伝えるアナウンサーや記者によって[ニニンク゚ミ][フタリク゚ミ]と違うことがあります。本来の読み方は[ニニンク゚ミ]ではないでしょうか。

ご指摘のとおり伝統的な読み方は、[ニニンク゚ミ]です。しかし、[フタリク゚ミ]についても、第二の読みとして放送では認めています。

解説

「2人組」の読みについて放送では、以前は[ニニンク゚ミ]のみを採っていましたが、[フタリク゚ミ]という言い方をする人も増えてきたことから昭和41年(1966年)以降、[フタリク゚ミ]も「第二の読み」として認めることになりました。ここでいう「第二の読み」というのは、放送では原則としては[ニニンク゚ミ]ですが、[フタリク゚ミ]も場合により許される発音(読み)ということです。このため、アナウンサーをはじめ放送現場の人たちには、2人組の読み方は[(1)ニニンク゚ミ(2)フタリク゚ミ]であることを認識したうえで使うように指導しています。

ちなみに、その後(平成7年・1995年)行った全国調査では、「2人組」を[フタリク゚ミ]と読むと答えた人が6割近くに達しています。

「2人(二人)の付く語」の読み方の例

  • [ニニン]と読む語
    2人称 2人前 2人区 2人張り(弓) 2人乗り・2人引き(人力車)
    同行[ドーキ゚ョー] 二人
  • [フタリ]と読む語
    2人掛かり 2人掛け 2人連れ 2人口[フタリク゚チ]
  • [ニニン][フタリ]両方の読みをするもの
    2人組[(1)ニニン~ (2)フタリ~] 2人乗り 2人分

〈注〉歌舞伎や狂言など古典芸能の題名に「二人~」というものが幾つかありますが、同じ題名でもそれぞれ読み方が異なる場合があるので、注意が必要です。

 例えば「二人袴(ばかま)」は、歌舞伎は[ニニン~]、狂言は[フタリ~]。

(『ことばのハンドブック』P137参照、 『日本語発音アクセント辞典』P678)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)