放送現場の疑問・視聴者の疑問

放送での時刻の伝え方・言い方

パソコンの基本ソフトの時刻表示をめぐって、一部混乱があったと伝えられていましたが、放送での時刻の伝え方・言い方、特に「昼の12時」と「夜の12時」はどのように表現しているのでしょうか。

「昼の12時」は「正午」、「夜の12時」は「午前0時」としています。

解説

時刻の伝え方について、放送では12時間制を採っています。その理由は(1)午前、午後をはっきりさせる(2)24時間制が定着していないためです。ご質問の「昼の12時」は「正午」とし、「夜の12時」は、原則として「午前0時」、場合により「夜(夜中)の0時」としています。「午後0時」や「午後12時」は、原則として使いません。ただし、「夜(夜中)の12時」については、生活感覚からいって自然な場合は次の例のような形で使っています。

<例>

  • (1)交通取締りを朝の7時から夜中の12時まで・・・。
  • (2)深夜営業は夜11時から12時まで・・・。

(ことばのハンドブックP68参照)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)