放送現場の疑問・視聴者の疑問

「入梅」と「梅雨入り」、使い分けは?

ことしも「梅雨」の季節を迎えましたが、「入梅」と「梅雨入り」はどのように使い分けているのでしょうか。

「入梅」[ニューバイ]は暦の場合でのみ使い、気象上では「梅雨入り」[ツユイリ]を使っています。

解説

「入梅」は、「八十八夜」や「二百十日」などと並ぶ「雑節」[ザッセツ]の一つで、中国でできた二十四節気[ニジューシセッキ]に加えて、さらに季節の変化をつかむために補助的につくられた日本独自の暦です。一般の辞書では「入梅」を「つゆの季節に入ること。つゆいり。」などと記述しています。暦の上での「入梅」は、6月11日ごろにあたりますが、南北に長い日本では、実際の「梅雨入り」は、沖縄から東北地方まで1か月程度の幅があります。このため「入梅」は暦の場合でのみ使い、気象上では「梅雨入り」を使っています。

(NHK気象ハンドブック P86ほか参照)

「梅雨に倦き 机に倦きて部屋歩く」(吉屋 信子)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)