放送現場の疑問・視聴者の疑問

「今年度」「来年度」「新年度」表現上の決まりは?

来月(3月)で「今年度」も終わりますが、この時期には度々「今年度」「来年度」「新年度」といったことばが出てきて分かりにくいことがあります。なにか、表現上の決まりがあるのでしょうか。

「年度」は、暦年(暦の上の1年)と混乱を生じないように放送では注意して表現しています。

解説

「年度」は、官庁や企業が仕事や事務の都合から区切った1年の期間で、国の「会計年度」は、財政法で「毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる」と決められています。この「会計年度」について放送で取り上げる場合は、暦年との区別がはっきりわかるように注意しています。とくに1月から3月までは、「会計年度」の数字と「暦年」の数字が一致しないため、「予算」などについては次のように扱うことにしています。

原則として数字で示す。

<例>(平成)10年度予算

「今年度予算」「来年度予算」を使う場合は、適宜説明を付ける。

<例> 4月から始まる「来年度予算」

このほか「年度」には、「貿易年度」「米穀年度」「麦年度」「砂糖年度」「酒造年度」「いも年度」「でん粉年度」「肥料年度」「農薬年度」などがあります。

(NHKことばのハンドブックP34ほか参照)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)