「寒の入り」具体的にはいつ?
1999.01.01
年が明けて寒さが一段と増すころ、「寒の入り」という表現がでてきますが、具体的には、いつを指すのでしょうか。
「寒の入り」[カンノイリ]は二十四節気[ニジューシセッキ]の1つの「小寒」[ショーカン](ことしは1月6日)の日を指します。
解説
二十四節気は、農作業などの目安にするため中国で作られた季節を示す基準です。このうち「小寒」は、寒さがしだいに厳しくなっていくころで、この日を「寒の入り」といいます。この後、1年中で最も寒さが厳しいとされる「大寒」[ダイカン](ことしは1月20日)を経て立春となります。立春の前日が「節分」[セツブン]です。
「寒」または「寒の内」というのは、「小寒」から「節分」までの約1か月間を指し、「寒明け」[カンアケ]は、「寒」が終わって立春になることをいいます。
また、「寒」の期間に武道・音曲などで鍛錬のために特別に練習することを、「寒稽古」[カンゲイコ]といいます。
(改訂版 NHK気象ハンドブックP169ほか参照)
「小つづみの 血に染まりゆく寒稽古」(武原はん)