「肌寒い」は秋だけ?
1998.10.01
朝夕、肌寒く感じる季節を迎えましたが、「肌寒い」は、秋に限ることばでしょうか。
必ずしもそうとはいえませんが、春先などに使うと抵抗感をもつ人もいます。
解説
「肌寒(はださむ)」は、俳句の秋の季語で、秋が来て肌に空気を冷たく感じることをいいます。したがって、夏の終わりから秋にかけてのころの表現として使うのが伝統的な使い方といえます。「朝夕めっきり肌寒くなりました」春先に「肌寒い」というのは、抵抗感をもつ人もおり、「(少し)ひんやりと・・・」などの言いかえもできます。
(NHKことばのハンドブックP149参照)
「湯の名残 今宵は肌の寒からむ」(芭蕉)