新しい生活の兆しとテレビ視聴の今

~「国民生活時間調査・2020」の結果から~

公開:2021年8月1日

NHKでは1960年から5年に一度「国民生活時間調査」を実施している。13回目となる2020年調査は、2015年からの社会の変化に加え、新型コロナウイルス感染症が広がる中での生活実態をとらえる調査となった。主な結果は以下のとおり。
・男性有職者で、平日8時間30分前後で高止まりしていた仕事時間が7時間52分に減少した。
・通勤のピークに通勤する人が減り、東京圏・大阪圏で自宅内で仕事をする人が1割を超え、時差通勤や在宅勤務が広がる兆しがみられた。
・長時間労働の減少に伴う男性の家事時間の増加、子育て世代の子どもの世話の増加、70歳以上の家事時間の増加により、成人男女ともに家事時間が増加した。
・中年層では早寝で睡眠時間が増加、高齢層ではテレビや録画番組視聴による夜更かしで睡眠時間が減少した。
・国民全体のテレビの視聴時間は平日3時間1分。1日にテレビを見る人の割合は平日・土曜・日曜とも減少し、8割を下回った。
・1日の時間配分は、長期的に仕事を中心とした拘束行動の減少傾向が続いている。また、自由行動に時間をあてる代わりに食事や身のまわりの用事など必需行動に時間を使う流れも2015年から継続している。
2020年調査でみられた変化の底流には社会や意識の変化があり、今回のコロナ禍でそれらが顕在化、あるいは加速したと考えられる。これまでと異なる動きは、新型コロナウイルスの状況により揺り戻しがある可能性はあるが、完全には戻ることはないと考えられる。

世論調査部 渡辺洋子/伊藤 文/築比地真理/平田明裕

※NHKサイトを離れます

全文を見る PDF(2,085KB)

英文サマリー