NHK文研フォーラム2021

私たちは東日本大震災から何を学んだのか

~NHK 文研フォーラム2021 シンポジウムから~

公開:2021年7月1日

東日本大震災から10年。この大震災から立ち直り、人々が思い描いていた復興は実現できたのか。津波や地震、原発事故に対する備えが不十分だったことを教訓に私たちは何を学び、大規模災害への備えを進めることができたのか。復興と防災に対する人々の意識を探るためNHK放送文化研究所は世論調査を実施した。2021年3月に開催した「NHK文研フォーラム2021」では、世論調査の結果を報告するとともに、災害や防災の専門家として東日本大震災の復興に関わってきた河田惠昭氏と片田敏孝氏、被災地の自治体の長として復旧・復興を手がけてきた岩手県釜石市の野田武則市長をパネリストにシンポジウムを開催して、被災地の復興に必要なことは何か、震災の教訓を踏まえて、今後予想される巨大災害に私たちはどう立ち向かえばよいのかを考えた。
本稿の目的は、90分にわたるシンポジウムの主な発言内容を紹介して、地域で取り組む防災対策や復興対策の参考にしていただくことにある。「なぜ復興を実感できないのか」「なぜ復興に時間がかかったのか」「地域経済の復興について」「終わらない原発事故の影響」「大規模災害にどう備えるのか」、以上5つの論点ごとにパネリストの見解を紹介する。

世論調査部 村田英明

※NHKサイトを離れます

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