人々は放送局のコンテンツ,サービスにどのように接しているのか

~「2019年6月 全国放送サービス接触動向調査」の結果から~

公開:2019年10月1日

「全国放送サービス接触動向調査」は,テレビ・ラジオ放送,データ放送,録画再生,ホームページ,動画,SNSなど放送局が提供するコンテンツやサービスのリーチ(1週間に1日でも接触した人の割合)を世論調査で定期的に把握し,メディア利用や放送関連コンテンツの展開を考えるうえでの基礎的なデータを得ている。今回は5年前の2014年からのリーチの推移を中心に分析した。
放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを「リアルタイム」「タイムシフト」「インターネット」に分類すると,インターネットのリーチは5年前の24.0%から31.6%に増加し、タイムシフトリーチは5年前と同程度の50.1%だった。一方、リアルタイムのリーチは5年前の93.2%から89.1%に減少しており,いずれかに接触した「トータルリーチ」は5年前の94.8%から92.3%へと減少した。3つの組み合わせによる接触パターンの変化をみると,5年前から<リアルタイムのみ>(37.3%→32.2%)や<リアルタイムとタイムシフトのみ>(32.9%→27.2%)など従来型の接触が減少した一方、リアルタイムとタイムシフトとインターネットの<いずれにも接触>が増加(16.6%→21.1%)した。特にリアルタイム接触が少ない20代では、<リアルタイム以外のみ>接触が増加(4%→12%)してトータルリーチは5年前と同水準を維持している。放送局のコンテンツやサービスの接触は,従来型のリアルタイムのみから,多様な組み合わせによる接触に移行しつつある。

世論調査部 保高隆之/渡辺洋子/林田将来

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