放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

05.08.1民放局のCMキャンペーン

民放局133社による「CMのCMキャンペーン」が始まった。日本で初めてテレビCMが放送された1953年8月28日にちなんで,8月28日が「テレビ CMの日」として設定された。「CMキャンペーン」はCMの楽しさや有用性を視聴者にあらためてアピールするためのもので,スポット放送などを利用して 3年間継続される予定。

05.08.08プロ野球巨人戦中継,延長時間を短縮

TBS と三井物産が共同で携帯電話インターネットサービス事業の新会社を設立すると発表した。2006年春に開始される地上デジタル放送「ワンセグ」サービスの放送領域を活用して,携帯電話で番組を視聴するユーザーを対象にして,ネット経由で商品などを販売するサイトをつくることなどを検討するとしている。

05.08.08番組流通に向け「権利クリアランス協議会」発足

総務省や在京テレビ局などが参加して「ユビキタス流通に向けた権利クリアランス協議会」が発足した。この協議会は,放送番組をはじめ映像コンテンツのネットワーク流通に際して課題となる著作権など諸権利のクリアランスを円滑にするための仕組みをつくる。

05.08.09BS第9チャンネルデジタル放送,認定方針決まる

フジテレビが,朝の情報番組『めざましテレビ』の中の「めざまし調査隊」コーナーで3回にわたって過剰な演出があったとして,このコーナーを9月7日で打ち切ったと発表した。担当ディレクターが知人に「やらせ」を頼み,作り話を事実であるかのように放送した。その後の調べで,過剰演出が 6回あったことが判明した。

05.08.11テレビ字幕放送時間順調に拡大

総務省が04年度の字幕放送の実績を発表した。民放在京5局の字幕放送の1日当たり平均時間量は 03年度より1時間17分増えて5時間16分となり,初めて5時間を超えた。5局の総放送時間の22.3%。NHK は総合が8時間31分で放送時間の35.5%。教育は6時間21分で26.8%となっている。

05.08.21愛・地球博で3メディア連携の放送

愛・地球博の公式FMラジオ「FM・LOVERTH」と「中部日本放送」が21日午前1時50分から4時45分までの間,視聴者がテレビやラジオを視聴しながら,インターネットを利用して「着うた」を買ったり,オークションに参加できたりする放送を行った。テレビ,ラジオ,ネットの 3メディアを連携させた番組は日本で初めて。

05.08.25朝日新聞が取材資料流出について謝罪

NHKが放映したETV2001シリーズ『問われる戦時性暴力』に関し,朝日新聞が05年1月「放送直前に外部の圧力で改変された」と報じ,NHKが全面的に否定している問題で,朝日新聞は取材資料が流出し,これをもとに月刊誌の記事が作られたと発表し,NHKの元放送総局長らに取材資料の流出に関する謝罪文を郵送したことを明らかにした。

05.08.30TBSが韓国のドラマ制作会社に出資

TBSは投資会社日興プリンシパル・インスツルメンツと共同で,韓国の有力テレビドラマ制作会社「キム・ジョンハク・プロダクション」に50億ウォン(約 5億5,000万円)を出資すると発表した。これによりTBSは,同プロ制作ドラマの日本での放送権やDVD販売権に関して優先的に交渉できるようになる。 TBSは敵対的買収に備え,05年5月に日興プリンシパルに新株予約権の割り当てを発表している。

05.08.31ブロードバンド契約者2,000万突破

総務省の発表によれば,05年6月末のブロードバンド(高速大容量)通信の契約者数が2,000万人を超えた。内訳は,DSL(デジタル加入者線)が 1,408万(前年同月比16%増),光ファイバーが341万(94%増),CATVが306万(14%増),など。光ファイバーの伸びが目立つ。