放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

05.01.04NHK紅白歌合戦の視聴率,初の40%割れ

2004年の大みそかに放送された『第55回NHK紅白歌合戦』の総合テレビの視聴率は,前半の第1部が30.8%,後半の第2部が39.3%(ビデオリサーチ調べ,関東地区)で,後半の第2部は過去最低となり2003年の45.9%より6.6ポイント下回って,初めて40%を割り込んだ。

05.01.04フジテレビ,11年ぶりに視聴率3冠達成

フジテレビは,2004年の年間視聴率(ビデオリサーチ調べ,関東地区)が,ゴールデン・プライム・全日の3つの時間帯で首位となる「3冠王」を獲得したと発表した。フジテレビの3冠は1993年以来11年ぶり。

05.01.11災害時のメディア,ラジオの役割が大

05.01.13「番組に政治的圧力」との朝日記事にNHKが反論

2001年1月30日放送されたNHKのETV2001シリーズの番組『問われる戦時性暴力』が放送直前に改変されたのは、2人の政治家がNHK幹部を呼んで「偏った内容だ」などと指摘したからだと朝日新聞が報じた記事に関して,NHKは「政治的圧力を受けて番組の内容が変更された事実はない」との見解を明らかにした。2人の政治家も圧力をかけたことを否定し,その後この記事をめぐって朝日新聞とNHKの対立が続いている。

05.01.17阪神・淡路大震災10年で各局が特番

阪神・淡路大震災から10年目となる17日を中心に,NHK,民放各局で特番が放送された。NHKでは,13日から5夜連続で『NHKスペシャル』を放送。新潟県中越地震の情報を含めて,被災地の現状や復興状況,問題点などを伝えた。民放キー各局や在阪民放各局でも,ドキュメントや実話に基づくドラマ,報道特別番組などを放送した。

05.01.17NHKデータオンライン,新サービスを開始

NHKは,地上デジタル放送とインターネットを組み合わせた,放送と通信を連動させたデータ放送サービス「NHKデータオンライン」で,新メニューの「各地のニュース」の提供を午前11時から開始した。これに関して日本新聞協会メディア開発委員会は,「このニュース提供は,放送法に基づくNHKの役割や業務範囲を逸脱している」などとする箕浦委員長名の談話を発表した。

05.01.18富山県のCATV整備100%に,全国で2番目

北陸総合通信局は,ケーブルテレビ富山から申請のあった,中新川郡舟橋村で多チャンネル放送サービスを提供するための有線テレビジョン放送施設の変更を許可し,富山県内の全市町村でケーブルテレビ視聴が可能となったと発表した。ケーブルテレビ網が県内全市町村で整備されたのは三重県に次いで全国で2県目。

05.01.19放送事業者の株式保有制限,55社が違反

05.01.20民放連,国民保護基本指針(要旨)に意見

日本民間放送連盟(民放連)は,政府が2004年12月に公表した「国民の保護に関する基本指針(要旨)」に対し,「報道の自由を確保する観点から問題点がある」とする意見を発表した。意見では,放送事業者については,報道機関として他の指定公共機関や行政機関とは一線を画す必要があることなどについて言及している。

05.01.25NHK,海老沢会長が辞任 受信料支払い拒否が拡大

05.01.25地上デジタル,200万台超える

電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した地上デジタル放送用受信機器の出荷台数によると,2004年12月1か月間のテレビとチューナーの出荷台数は,年末商戦と地上デジタル放送開始1周年のイベント効果で,単月で過去最高となる約33万台を記録し,発売当初から12月末までの累計で約216万台となった。