日本の番組コンテンツの国際展開および受容実態に関する調査

公開:2017年1月1日

これまで日本国内の番組コンテンツの市場が比較的大きかったこともあり、多くの番組コンテンツは国内での消費にとどまり、海外展開は必ずしも十分でなかった。しかし、海外からクール(素敵な)と評される番組コンテンツについて積極的に輸出を図る「クールジャパン」戦略が官民一体となって推し進められるなか、最近徐々にコンテンツの海外流通が進み始めている。アジアをはじめ新興国等の潜在力の大きい海外需要を得て、日本企業の活躍や雇用を創出するなど、日本の経済成長につなげるのが今後の目標である。本稿では、今後の海外に向けた番組コンテンツ展開を考えるうえでの材料とするために、まず、官民の取り組みを中心に、日本の番組コンテンツの国際展開の現状を整理する。次に、「受け手」としての東南アジア、とりわけASEAN諸国の中でインドネシア、タイ、フィリピンの3か国を対象に実施したウェブ調査の結果をもとに、現地で需要が高い外国コンテンツの特徴などを分析する。

メディア研究部 松本裕美/田中則広

※NHKサイトを離れます

全文を見る PDF(2,044KB)

英文サマリー