「1DK」の読み方は

公開:2021年5月1日

Q
「1DK」の読み方は[イチディーケー][ワンディーケー]どちらでしょうか。
A
[イチディーケー]を基本としていますが、[ワンディーケー]とも読みます。

<解説>

『NHK日本語アクセント新辞典』の付録「数詞+助数詞の発音アクセント一覧表」に「DK」の項目があり、読み方は以下のとおりです。

『NHKアクセント新辞典』付録p.139

「1DK」は[イチディーケー]となっています。これは以下の表の「数詞に外来語の助数詞が付く場合の数字の読み方」にしたがっています。

『NHKアクセント新辞典』付録p.85

例えば、1~10までの数詞に重さの単位「グラム」という外来語の助数詞がついた場合の読み方は以下のとおりです。

『NHKアクセント新辞典』付録p.108

これが「数詞+外来語の助数詞」の基本的な数字の読み方なのですが、「1DK」の項目を見ると・・・

[イチディーケ☆]と横に「☆」印がついています。その意味は備考欄に次のように書かれています。

これは[ワンディーケー]が広く一般に使われているので[イチ]でなく[ワン]でもいいということです。

この[ワン]のような英語系の数詞の読み方について、現在,NHK では以下のように決めていて,原則的には使わないことになっています。

「ワン」「ツー」(例 ワンシーズン、ツーケース)などの英語読みは使わない。ただし、スポーツ中継など慣用の強いものは、英語読みをしてもかまわない。
〈例〉ツーストライク  スリーアウト

(『NHKことばのハンドブック第2版』p.336)

日常生活では何気なく使っている[ワンディーケー]ですが、NHKの放送では、特例扱いの読み方なのです。

(*1)「」は音が下がることを示します。『NHK日本語発音アクセント新辞典』で採用している記号です。

(*2)「(ト)」のうち( )内の発音は、主に慣用が強いときに用いられます。例えば、「一品」は[ヒトシナ]。は「ヒ」の母音を無声化して発音することを示しています。

メディア研究部・放送用語 高橋徹

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