「1DK」の読み方は ことば放送現場の疑問・視聴者の疑問 公開:2021年5月1日 Q 「1DK」の読み方は[イチディーケー][ワンディーケー]どちらでしょうか。 A [イチディーケー]を基本としていますが、[ワンディーケー]とも読みます。 <解説> 『NHK日本語アクセント新辞典』の付録「数詞+助数詞の発音アクセント一覧表」に「DK」の項目があり、読み方は以下のとおりです。 「1DK」は[イチディーケー]となっています。これは以下の表の「数詞に外来語の助数詞が付く場合の数字の読み方」にしたがっています。 例えば、1~10までの数詞に重さの単位「グラム」という外来語の助数詞がついた場合の読み方は以下のとおりです。 これが「数詞+外来語の助数詞」の基本的な数字の読み方なのですが、「1DK」の項目を見ると・・・ [イチディーケ\ー☆]と横に「☆」印がついています。その意味は備考欄に次のように書かれています。 これは[ワンディーケー]が広く一般に使われているので[イチ]でなく[ワン]でもいいということです。 この[ワン]のような英語系の数詞の読み方について、現在,NHK では以下のように決めていて,原則的には使わないことになっています。 「ワン」「ツー」(例 ワンシーズン、ツーケース)などの英語読みは使わない。ただし、スポーツ中継など慣用の強いものは、英語読みをしてもかまわない。 〈例〉ツーストライク スリーアウト (『NHKことばのハンドブック第2版』p.336) 日常生活では何気なく使っている[ワンディーケー]ですが、NHKの放送では、特例扱いの読み方なのです。 (*1)「\」は音が下がることを示します。『NHK日本語発音アクセント新辞典』で採用している記号です。 (*2)「(ヒト)」のうち( )内の発音は、主に慣用が強いときに用いられます。例えば、「一品」は[ヒトシナ]。ヒは「ヒ」の母音を無声化して発音することを示しています。 メディア研究部・放送用語 高橋徹 ※NHKサイトを離れます
『NHK日本語アクセント新辞典』の付録「数詞+助数詞の発音アクセント一覧表」に「DK」の項目があり、読み方は以下のとおりです。
「1DK」は[イチディーケー]となっています。これは以下の表の「数詞に外来語の助数詞が付く場合の数字の読み方」にしたがっています。
例えば、1~10までの数詞に重さの単位「グラム」という外来語の助数詞がついた場合の読み方は以下のとおりです。
これが「数詞+外来語の助数詞」の基本的な数字の読み方なのですが、「1DK」の項目を見ると・・・
[イチディーケ\ー☆]と横に「☆」印がついています。その意味は備考欄に次のように書かれています。
これは[ワンディーケー]が広く一般に使われているので[イチ]でなく[ワン]でもいいということです。
この[ワン]のような英語系の数詞の読み方について、現在,NHK では以下のように決めていて,原則的には使わないことになっています。
〈例〉ツーストライク スリーアウト
(『NHKことばのハンドブック第2版』p.336)
日常生活では何気なく使っている[ワンディーケー]ですが、NHKの放送では、特例扱いの読み方なのです。
(*1)「\」は音が下がることを示します。『NHK日本語発音アクセント新辞典』で採用している記号です。
(*2)「(ヒト)」のうち( )内の発音は、主に慣用が強いときに用いられます。例えば、「一品」は[ヒトシナ]。ヒは「ヒ」の母音を無声化して発音することを示しています。