「容体・容態」の表記と読み

公開:2020年6月1日

Q
「患者の「容体/容態」は安定している」という場合、放送では、どちらの表記を使えばいいだろうか。また、読み方は「ようだい」と「ようたい」のどちらか。
A
NHKでは「容体」の表記を使っています。新聞社・通信社でも同様の表記を使っています。また、「ようだい」と読むことにしています。

<解説>

まずは、漢字表記について説明します。

国語辞典では、「容体」「容態」両方の表記を示しています。また、「常用漢字表」(2010年内閣訓令・告示)では「態」の用例として「容態」が示されています。

しかし、放送、新聞社・通信社では、次のような経緯から「容体」に表記を統一しています。

1959年の国語審議会において、一般に2とおり以上の漢字表記があり、表記による意味の違いがない語について検討が行われました。このときに「容体」「容態」の表記についての検討もされ、「容体」「容態」で意味の違いがないこと、また、「容体」のほうが字画が少ないことなどの理由から「容体」に表記が整理されました。

こうした検討内容を受け、放送、新聞社・通信社では、使用する表記を「容体」に統一し、現在に至っています。

なお、同様の理由により「じゅうたい」についても、放送、新聞社・通信社では「重体」に統一しています。

次に、読み方です。

国語辞典では、主な見出しを「ようだい」とし、辞書によっては「ようたい」という読み方も示しています(『大辞林(第4版)』『岩波国語辞典(第8版)』『三省堂国語辞典(第7版)』『新明解国語辞典(第7版)』など)。

一方で、『明鏡国語辞典(第2版)』には、「「ようたい」とも言うが、「ようだい」が伝統的」とあり、また、『新選国語辞典(第9版)』は「「ようたい」は誤り」としています。

放送では、伝統的な読み方とされる「ようだい」を使うようにしています。

「容体」の読み方については、このコーナーの2012年5月1日公開の記事でもくわしく説明しています。合わせてご覧ください。

メディア研究部・放送用語 山下洋子

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