エープリルフール・エイプリルフール

公開:2020年4月1日

Q
「April fool」をカタカナで表記するのにどう書けばいいだろうか。
A
「エープリルフール」と発音し、表記することを原則としています。

<解説>

「エープリルフール」と発音・表記するか、「エイプリルフール」と発音・表記するかの問題です。

英語の原音が[ei]のものを外来語としてどのように発音・表記するのかについては、『ことばのハンドブック第2版』(最新版は18刷。p.229)に次のように説明があります。

原語の二重母音[ei][ou]などは原則として「ー」を用いて書く。

〈例〉 ゲーム game、メール mail、レート rate、
ボート boat、ホーム home、ローン loan
〈例外〉 エイト eight、ペイ pay、レイアウト layout、
フェイルセーフ fail-safe、ケインズ Keynes(人)、
サラダボウル salad bowl、ボウリング bowling

原音[ei][ou]については、外来語としての発音に合わせて「長母音」とすることを原則としています。この原則から「エープリルフール」としています。

一般には、発音は「長母音(表記は「ー(長音符号)」)」で、表記は「連母音(表記は「エイ」「オウ」)」という語が多くなっています。しかし、放送用語としては「外来語は発音と表記を一致させる」ことが基本であるためです(『放送研究と調査』2016年4月号p.95参照 https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/pdf/20160501_2.pdf)。

この語については、「文研ブログ#20(2016年4月1日)」でも取り上げています。あわせてご覧ください(https://www.nhk.or.jp/bunken-blog/から「エープリルフール」で検索してください)。

メディア研究部・放送用語 山下洋子

※NHKサイトを離れます