- Q
- ことしは、「西暦2017年」「平成29年」ですが、「17」と「29」の読みに迷います。どのように発音すればよいでしょうか。
- A
- 「2017年」は、①[ニセ\ン・ジュー㋛チ\ネン]②[ニセ\ン・ジューナナ\ネン]。「29年」は、①[ニ\ジュー・クネン ̄]②[ニ\ジュー・キュ\ーネン]。
放送では、原則として、①の読みを基準として、場合によっては②の読みをしてもいいことにしています。
「2017年」「29年」の読み方は?
公開:2017年3月1日
メディア研究部・放送用語 滝島雅子
※NHKサイトを離れます
まず、現在の放送のなかの数字の発音については、主に昭和35(1960)年11月の473回の放送用語調査委員会1で審議された内容が基準となっています。このうち基準となる10以下の整数の発音については、次のように決められました。
数字を単独で発音する場合は、この表の発音が基本です。「11」以上の数字は、「10以下」の数字の読みを準用することになっているため、「17」「29」は、単独では[ジューナ\ナ][ニ\ジュー・キュ\ー]が基本の読みになります。しかし、これらの数字の後に助数詞が付くときの発音は、それぞれの助数詞の古くからの慣用にしたがって、上記の単独の数字の原則と同じにならない場合があります。助数詞「年(ねん)」もその1つで、「2017年」「29年」の基本の読み方は[~・ジュー㋛チ\ネン][~・クネン ̄]となります。昨年刊行された『NHK日本語アクセント新辞典』の巻末付録「数詞+助数詞の発音とアクセント一覧表」では、「1~20」までの数字(一部の助数詞については「21以降」も)に助数詞が付いた場合の発音・アクセントが掲載されていますが、「11」以降の数の一の位の「7」「9」を[㋛チ][ク]と発音する助数詞には、ほかに、「日(日数・日付)」「日間」「日目」「時(じ)」「時間」「人(にん)」「里(り)」などがあります。