NHKアクセント辞典 "新辞典"への大改訂 ②

動詞・形容詞のアクセントをめぐる現況

~進む一型化~

公開:2016年8月1日

『NHK日本語発音アクセント新辞典』(2016年5月発行)への改訂作業では、アナウンサーを対象とした調査の結果を、最も重要な判断基準とした。この稿では、一連の調査のうち、音声聴取式の「第2回調査」で実施した質問項目の中の「動詞・形容詞」について取り上げる。
▽調査語の範囲内では、『98年版』で平板型を第1アクセントで掲載していた動詞については、どちらかというと平板型から中高型へと向かっているもの〔=中高化〕が多い。
▽複合動詞は、大部分のものが中高型を指向している。
▽形容詞は、2種類のパターンを系統的に区別する伝統的な方式から、両者を区別せずに「語幹部分の末尾に“下がり目”を置く」という形式への変化が進みつつある。
▽つまり、全体として複雑なパターンから単純なものへと変化する形での「一型化」が進行中であることが確認できる。

メディア研究部 塩田雄大

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