魚の数え方

公開:2016年3月1日

Q
市場からのリポートのなかで、魚の「ブリ」は、どのように数えたらよいでしょうか。
A
頭から尾までそろっているものなら、「匹」や「本」が一般的です。場合によっては、「尾(び)」でもよいでしょう。(切り身なら、「枚」です。)

<解説>

市場から、ブリが丸ごと売られている様子を伝えるのであれば、「1匹、2匹・・・」と数えるのが一般的です。頭から尾まで魚の形が前部そろっている場合は、「1本、2本・・・」も使われます。(もちろん、切り身であれば「1枚、2枚・・・」となります。)

魚の数え方にはいろいろありますが、最も一般的なのは「匹」で、これは魚が生きていても水揚げされたあとでも使います。魚が水揚げされて食材として扱われると、その形や性質によって、さまざまな数え方が現れます。ブリやサンマ、カツオ、マグロなど見た目が比較的細長い魚には「本」、ヒラメやカレイなど形が平らな魚には「枚」が使われます。「1尾、2尾・・・」という数え方は、『数え方辞典』(小学館)には、「主として、釣りの獲物や、鮮魚店等で商品として取引される魚、料理の材料となる魚を『尾』で数える」とあり、高級魚や料理の材料として伝えるときに主に使われます。また、同じ魚でも、調理法によって数え方が変わるものもあります。アジなど干物にする魚は、もともとは「匹」で数えますが、干物になると「枚」になります。ウナギは、もともとは「匹」や「本」ですが、開いて串に刺せば「串」、蒲焼きは「枚」で数えます。マグロも、丸ごとの状態では「匹」や「本」ですが、解体されていくに従って、「1丁、2丁・・・」(頭と背骨を落とした半身)、「1冊(ひとさく)、2冊(ふたさく)・・・」(短冊状に切り分けたもの)、「1切れ、2切れ・・・」(刺身など)となります。ほかに、サヨリやシラウオなどの細い魚を数える「条(じょう)」や、古くは大きな魚を数える「喉(こん)」(大きな魚を運ぶとき、魚の喉に縄を通して運んだことから)など、日本語には魚を数える助数詞が実にたくさんありますが、一般的には使われなくなったものもあります。放送では、その魚の状態や形状、調理法、伝える場面や文脈などを考えて、よりふさわしく、わかりやすい数え方を選択するとよいでしょう。

メディア研究部・放送用語 滝島雅子

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