IOC,東京五輪をのべ30億人が視聴と発表

IOC(国際オリンピック委員会)は12月8日,2021年に開催された東京オリンピックに関する調査結果を公表した。

調査は,IOCが外部機関に委託して世界17の国と地域で実施したもので,13〜65歳の約3万2,000人を対象とした。この調査結果をもとにした分析では,東京大会をテレビやインターネットを通じて視聴した人は,全世界でのべ30億5,000万人になるという。そして,放送局が提供した大会の動画の視聴は280億回で,4年前のリオデジャネイロ大会に比べて139%の増加。公式ウェブサイトとアプリの利用者は1億9,600万人で,リオ大会の3倍以上。さらにIOCが保有する6つのSNSのアカウントへのエンゲージメントが61億に達したという。IOCは,東京大会は,「デジタルプラットフォームを通じて最も視聴された大会であった」としている。

また,回答者の65%が東京大会を「成功」と評価しているという。「新型コロナウイルスの世界的流行というトンネルの終わりを示す光となった」と答えた人が全体の59%,「日本と東京にポジティブなレガシー(よい遺産)を残すだろう」と回答した人が60%になるという。

東京大会をめぐっては,開催に否定的な声もあったが,IOCのバッハ会長は同日開かれた理事会で「東京大会が安全に開催され大成功だったという評価で一致した。新型コロナの陽性率がきわめて低く抑えられたことは対策が効果的だったことを物語っている」と述べたという。

入江さやか

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