子どもたちはテレビや動画にどう接し,学習をしているのか

~「子どものメディア・デジタル教材に関するウェブモニター調査」から①~

公開:2024年5月1日

スマートフォンの普及などメディアを取り巻く環境が大きく変わる中で、子どもたちがどのようなメディアやデジタル機器を日々利用し、家庭ではどのようにデジタル教材を使いこなして学習しているのか、全体像を把握する大規模調査を実施した。その結果を3回に分けて報告する。今回はおもにウェブモニター調査の結果から、子どもたちの基本的なメディア利用に注目した。リアルタイムのテレビ視聴とインターネット動画利用をみると、小学生以下ではテレビがやや高いものの、成長するにつれてネット動画の存在感が増していた。また、そのネット動画の存在感は、見る動画サービスが増えていたり、利用時間が長時間化したりする点において顕著であった。さらに子どもが自分でスマートフォンを使うことは、ネット動画に加え、SNSやゲームといった多くのデジタルサービス利用を促進していたが、それぞれの浸透のタイミングは内容によって異なり、中にはスマートフォンを介さない利用もみられた。そしてテレビ視聴には、家族と一緒に楽しむことが多いという結果もみられ、保護者にもそうしたイメージが持たれていた。調査からはデジタルサービスが子どもに深く浸透している様子がわかったが、その中でもテレビならではの特徴や役割も垣間みられた。

子どものメディア・デジタル教材利用に関する調査研究プロジェクト
舟越 雅/行木麻衣/築比地真理

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