NHK文研フォーラム2021

新型コロナウイルス特設サイトの取り組みと利用実態

公開:2021年7月1日

2020年1月に日本国内でも初めての感染者が確認された新型コロナウイルスは、その後、感染拡大を続け、2021年4月に3回目の緊急事態宣言が出されるなど猛威をふるい続けている。この間、メディア各社は通常のニュースや紙面以外に、ウェブサイトに新型コロナを特集する特設サイトを作り、情報発信を続けてきた。
NHK放送文化研究所では、この特設サイトに焦点を当て、メディア各社186のサイト分析と利用者2000人へのインターネット調査を実施。各社の取り組みを横断的つかむとともに、利用実態を探ることを目指した。2つの調査・分析の結果は、2021年3月にオンラインで開催された「文研フォーラム2021」のうち、「正確で信頼できる情報をわかりやすく~新型コロナウイルス特設サイトの取り組みと利用実態」と題したプログラムで、その概要を報告した。そのうえで、NHK、ヤフー、東京都の特設サイトの制作者の3人をパネリストとして、議論を交わした。議論を通して浮かび上がってきたのは、コロナ禍において正確な情報をわかりやすく伝えるためのそれぞれの取り組みとユーザーの意識である。また、メディアや自治体をはじめ関係機関同士の「連携」の重要性がパネリストと共有された。
本稿は2つの調査・分析を詳述するとともに、文研フォーラムでの議論、またフォーラムには盛り込めなかった定性調査も含めて、再構成するものである。

メディア研究部 上杉慎一

※NHKサイトを離れます

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