ユーザーからみた新しい放送・通信サービス

~2019年11月メディア利用動向調査から~

公開:2020年7月1日

本稿では、2019年11月に実施した「メディア利用動向調査」の結果を報告する。動画配信・SNSやネットニュースなどインターネットを利用したデジタルメディアの隆盛に加え、放送のインターネット同時配信の開始など、メディア環境の激変をユーザーはどう受け止め、どう利用しているのか?伝統的なマスメディアとネット系メディアに対する信頼性と利用率の関係は?結果からは、インターネット接続されたテレビが徐々に増え、そこでは動画配信の利用が多くなってきていること。ネットニュースと伝統的なマスメディアの信頼性が若い世代で肉薄していることなどが分かった。放送をはじめとした伝統的なマスメディアと、動画配信サービスなどのネット系メディアとの垣根が、ユーザーにとって、いよいよ低くなりつつあると筆者は考える。加えてインターネット同時配信の利用意向や4K8K放送の認知など、過去4年の調査結果を時系列で辿り、ユーザーの潮流を分析した。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本稿を執筆している5月上旬現在、全国に緊急事態宣言が出されている。この状況に対して、各々の動画配信サービスも動き始めた。将来のメディアのあり方にも関わっていくであろうこうした取り組みについても概観した。

メディア研究部 河村誠

※NHKサイトを離れます

全文を見る PDF(2,406KB)

英文サマリー