進む教師のメディア利用と1人1台端末時代の方向性

~2016年度「NHK小学校教師のメディア利用と意識に関する調査」から~

公開:2017年6月1日

NHK放送文化研究所では、全国の学校現場におけるメディア環境の現状を把握するとともに、放送・ウェブ・イベントなどNHK教育サービス利用の全体像を調べるために、「教師のメディア利用に関する調査」を実施している。2016年度は3回目の小学校教師個人(1~6年生の担任)を対象とした調査を実施した。

調査結果から、テレビ受像機やパソコンなどのメディア機器を教師が利用できる環境に大きな変化はみられなかったが、それぞれのメディア機器を利用する教師が増えていた。また、タブレット端末は利用できる環境が広がるとともに、教師だけでなく児童の利用も増えていた。

こうした機器に提示されるメディア教材としては、「NHK学校放送番組」、「NHKデジタル教材」、「指導者用のデジタル教科書」の利用が多く、2014年度と比べて増えている。

「NHKテレビ学校放送番組」とインターネットのコンテンツ「NHKデジタル教材」を、2016年度にいずれかでも利用した教師は6割を越えて、2014年度より増加。特に「NHKデジタル教材」の利用が全学年で増えていることが注目される。

また、「アクティブ・ラーニングの視点にたった授業」をよく実施していると回答した教師は、メディアの利用が活発で、今後のメディア利用の意向が高いことも明らかになった。

メディア研究部 宇治橋祐之/小平さち子

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