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“子どもに良い放送”プロジェクト

共同研究者からのご挨拶

“子どもに良い放送”プロジェクトの先見性

“子どもに良い放送”プロジェクト 共同研究者・委員長  小林 登

子どもの成長・発達には、毎日の食事からとる栄養が体の血となり肉となるのと同様に、子どもが目を丸くし、知的好奇心を触発される情報が心には必要です。その情報の一部はテレビをはじめとする映像メディアから得られます。
子どもの成長・発達と映像メディアの影響との関係は実に複雑であり、映像コンテンツの内容、映像メディアの種類、子どもの性格や生活環境の違い、親の映像利用の仕方など、さまざまな要素が絡まり合っていると考えられます。また、子どもの成長・発達についても、親子関係や友達関係などの社会性やコミュニケーション・言語・情報活用の能力、心や精神面など、さまざまな側面が考えられるでしょう。
私たち共同研究者は、医学、教育学、心理学、社会調査など、それぞれ専門の立場から子どもの成長・発達に対する映像メディアの影響を科学的に調査し研究しています。放送局が主体となって、1000人規模の子どもたちを対象に継続的調査を行い、かつこれだけ多角的な観点から研究している例は世界でも類を見ません。ここにこのプロジェクトの先見性があり、子どもの発達研究の権威である米国のNICHD (国立小児保健人間発達研究所)が注目する理由があります。
調査が始まって6年、ちょうど折り返し点に立ったところです。私たちは、このプロジェクトが子どもの豊かな未来を創るための一助となることを願いながら、これからの調査研究に取り組んでまいります。

共同研究者紹介

委員長
小林 登 先生
国立小児病院名誉院長
東京大学名誉教授

こばやし・のぼる 東京大学医学部卒。東京大学医学部教授、国立小児病院小児医療センター初代センター長を経て、1987-96年国立小児病院院長。臨時教育審議会委員、国際小児科学会会長などを歴任。その後、学際的な研究体系として「子ども学」を提唱、現在「日本子ども学会」代表を務めるほか、子どもの虹情報研修センター長として、子どもの虐待問題解決にも取り組む。

小西 行郎 先生
同志社大学赤ちゃん学センター長

こにし・ゆくお 京都大学医学部卒。福井医科大学小児科助教授などを経て、文部省在外研究員としてオランダ、フローニンゲン大学にて発達行動学を学ぶ。その後、埼玉医科大学教授、東京女子医科大学教授を経て、2008年10月より、現職。日本赤ちゃん学会理事長。著書に『赤ちゃんと脳科学』『早期教育と脳』『赤ちゃんのからだBOOK』など。

子安 増生 先生
京都大学教授

こやす・ますお 京都大学大学院教育学研究科博士課程退学(1977年7月)、博士(教育学)。2008年3月より、日本発達心理学会理事長。専門は、発達心理学。幼児期から児童期の他者理解の発達過程を中心に実証的研究を行なっている。主要著書として、『心の理論』(2000年、岩波書店)など。
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/member/koyasu.htm

榊原 洋一 先生
お茶の水女子大学教授

さかきはら・よういち 東京大学医学部卒。東京大学講師などを経て、お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター教授。専門は小児科学、小児神経学、神経発達学、国際医療協力、 育児学。著書に『オムツをしたサル』『赤ちゃんの「育つ力」をわかる信じる伸ばす本』『脳科学と発達障害―ここまでわかったそのメカニズム』など。

坂元 章 先生
お茶の水女子大学教授

さかもと・あきら 東京大学大学院社会学研究科社会心理学専攻で学び、東京大学文学部助手、お茶の水女子大学文教育学部助教授などを経て現職に。現在の専攻は、メディア心理学。博士(社会学)。内閣府、文部科学省、警察庁などの委員会や研究会の委員をたびたび務めた。コンピュータエンターテインメントレーティング機構 (CERO)理事。著書に『テレビゲームと子どもの心』などがある。

菅原 ますみ 先生
お茶の水女子大学教授

すがわら・ますみ 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(心理学専攻)、文学博士。湘北短期大学幼児教育科専任講師、国立精神・神経センター精神保健研究所地域・家庭研究室長を経て、現在お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授。専門は発達心理学で、子どものパーソナリティの発達や不適応行動に影響 する環境要因について、家族関係を中心に研究。

箕浦 康子 先生
お茶の水女子大学名誉教授

みのうら・やすこ カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院人類学科博士課程修了、 Ph.D. (人類学)。文化が子どもの発達や教育にどのように関わっているかを研究。主要著書:『子供の異文化体験-人格形成過程の心理人類学的研究』『文化のなかの子ども』『フィールドワークの技法と実際:マイクロ・エスノグラフィー入門』(編著)など。

一色 伸夫 先生
甲南女子大学教授

いっしき・のぶお 慶応義塾大学経済学部卒。NHKで番組企画制作に長く携わる。「おかあさんといっしょ」の番組開発に参加。NHK特集「赤ちゃん」など子ども関連番組を数多く担当。NHK放送文化研究所放送研究部長の2001年に“子どもに良い放送”プロジェクトを立ち上げる。甲南女子大学では、“子どもとメディアの良い 関係”を構築するための「子どもメディア学」の研究と実践を行っている。

特別顧問
飽戸 弘 先生
東京大学名誉教授
東洋英和女学院大学前学長

あくと・ひろし 東京大学教育学部卒。東京大学文学部教授、同大学院社会学研究科委員長などを経て、2005年から、東洋英和女学院大学学長。「社会調査ハンドブック」、 「メディア政治時代の選挙」、「コミュニケーションの社会心理学」など、著書多数。現在、放送倫理・番組向上機構(BPO)理事長、日本行動計量学会理事長、社会調査士資格認定機構副機構長などを兼任。

協力研究者の先生方

郷式 徹(ごうしき・とおる) 先生
龍谷大学教授

向田 久美子(むかいだ・くみこ) 先生
駒沢女子短期大学准教授

小寺 敦之(こてら・あつし) 先生
東洋英和女学院大学講師

田島 祥(たじま・さち) 先生
関東学園大学講師

室橋 弘人(むろはし・ひろと) 先生
東京大学高齢社会総合研究機構 特任研究員

酒井 厚(さかい・あつし) 先生
山梨大学准教授
 
 
 
    
工藤 玲(くどう・れい) 先生
法政大学兼任講師

松本 聡子(まつもと・さとこ) 先生
お茶の水女子大学リサーチフェロー

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