オンライン連続講座「市民とともにつくるエンゲージド・ジャーナリズム」

第1回【7月10日(土)午前9時半~11時開催】

公開:2021年7月5日

NHK放送文化研究所は、早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所と共催で7月からオンライン連続講座「市民とともにつくるエンゲージド・ジャーナリズム」を実施します。エンゲージド・ジャーナリズム(Engaged Journalism)について、海外の実践者や研究者から話を聞き、意見を交換する機会です。

エンゲージド・ジャーナリズムは伝統メディアが直面する危機を背景に、ジャーナリズムの新たな方向性を模索する動きのひとつです。メディアに向けられる目が厳しさを増す中で、市民を「オーディエンス」だけではない「パートナー」と位置づけ、双方向の対話のチャンネルを開き、その疑問や意見に謙虚に耳を傾けるところから始めて地域の課題解決にもつなげていこうという試みです。エンゲージメントを柱にしたジャーナリズムは、人との接点が減り、不安が増幅し、取材も困難になったコロナ禍の中で、また2020年のアメリカの選挙でも力を発揮しました。

放送文化研究所ではこれまで『放送研究と調査』などでエンゲージド・ジャーナリズムについて報告し、エンゲージメントに取り組むジャーナリストたちの軌跡や思いを紹介してきましたが、今回、実践者や研究者たちから直接話を聞いて頂く機会として早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所とオンライン講座を企画いたしました。

第1回は7月10日(土)の午前に、アメリカ中西部シカゴの公共ラジオWBEZでオーディエンス・エンゲージメント・プロデューサーを務めるキャサリン・ナガサワさんを招きます。ゲストスピーカーの詳細や参加登録は、以下、早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所の案内ページをご覧ください。

■こちらもご参照ください。~エンゲージド・ジャーナリズムについての論稿やブログ~

「Engaged Journalism~耳を傾けることから始める「信頼とつながり」を育むジャーナリズム~」(『放送研究と調査』2020年3月号)

「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第1回」(『放送研究と調査』2020年6月号)

「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第2回」(『放送研究と調査』2020年7月号)

「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第3回」(『放送研究と調査』2020年8月号)

文研ブログ #265 「市民が選んだ課題」にもとづく選挙報道 ~アメリカ地方メディアのエンゲージメントの試み~(2020年08月26日)

文研ブログ #278 コロナ禍の中で力を発揮する「エンゲージメント」を柱にしたジャーナリズム(2020年10月26日)

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