プログラム詳細

*記載されているプログラム、登壇者、時間などは変更になる場合があります。

33日(水)

A 10:30~12:00 研究発表&シンポジウム
正確で信頼できる情報をわかりやすく

新型コロナ特設サイトの取り組みと利用実態

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、メディア各社がホームページなどで展開する特設サイト。真偽さまざまな情報が飛び交うなか,正確で信頼できる情報とは。また,メディアの取り組みはユーザーにどこまで届いているのでしょうか。

パネリスト

小林 貴樹(ヤフー株式会社 メディア統括本部 スタートページユニットマネージャー)

2012年にヤフー入社。COO室・スポーツナビを運営するワイズ・スポーツ代表取締役を経て、現在はYahoo! JAPANアプリ・Yahoo! JAPANトップページ・Yahoo! ニュースなどを管轄するスタートページユニットの責任者を務める。


下山 紗代子(一般社団法人リンクデータ代表理事)

理化学研究所などを経て2014年、リンクデータを設立。様々な立場で自治体でのデータ活用支援やデータの付加価値を高める活動を行う。シビックテック分野でも幅広く活動。2020年には女性初の政府CIO補佐官に就任。


新本 貴敏(NHK報道局ニュース制作部(デジタル)チーフ・プロデューサー)

報道局科学文化部デスク、「おはよう日本」チーフ・プロデューサーを経て、現職。取材出稿・テレビ・デジタルの3部門を経験。「新型コロナ特設サイト」キャップ。


報告・進行

上杉 慎一(NHK放送文化研究所 メディア研究部 上級研究員)

国内メディア研究を担当。現在は主にデジタルジャーナリズムなどを研究。


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B 13:00~14:30 研究発表
“コロナ時代”の家庭学習とメディア利用

コロナ禍のなかで、インターネットを活用したオンライン授業など、教育におけるデジタルメディアの利用が進んでいます。家庭学習に注目し、中学・高校生の親子を対象に行った調査の結果から、“コロナ時代”の家庭学習とデジタルメディアの利用について考えます。

パネリスト

今村 久美(認定NPO法人カタリバ代表理事)

2001年にNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。中央教育審議会委員。


報告

酒井 厚(東京都立大学人文社会学部准教授)

専⾨は発達⼼理学、発達精神病理学。研究テーマは、⼦どもが他者に抱く信頼感と仲間関係の発達プロセス。著書は『対人的信頼感の発達:児童期から青年期へ』(川島書店2005)など。

渡辺 誓司(NHK放送文化研究所 メディア研究部 主任研究員)

家庭学習や学校教育とメディア、パラリンピックと放送に関する調査研究を担当。

ゲスト

調査に参加した保護者


司会

大竹 晶子(NHK放送文化研究所 メディア研究部 副部長)

番組研究グループ副部長。教育を始めさまざまな分野の番組の調査・研究を担当。


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C 15:00~15:40 研究発表
“自分快適化装置” としてのメディア

「全国メディア意識世論調査・2020」より

多様化したメディア環境における人々の利用・意識をとらえるべく,新たに立ち上げた「全国メディア意識世論調査」。第1回調査とインタビューから,人々がどのようにテレビやネット動画を選び取っているのかに迫ります。

報告

内堀 諒太(NHK放送文化研究所 世論調査部 研究員)

「全国個人視聴率調査」や新型コロナに関するメディア利用と意識についての調査などを担当。


進行

平田 明裕(NHK放送文化研究所 世論調査部 主任研究員)

「日本人とテレビ」調査など、人々のテレビ視聴やメディア利用と意識に関する調査を担当。


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D 16:00~17:30 シンポジウム
メディアは“機密の壁” にどう向き合うか

“豪放送局への家宅捜索” を手がかりに

2019年,オーストラリアの公共放送が家宅捜索を受けました。軍の兵士がアフガニスタンで住民らを殺害したと報じた際、機密文書が用いられたことが問題視されたのです。“国家機密”と“知る権利”の相克は,世界でどう捉えられているのでしょうか。この事例を手がかりに,ジャーナリストや専門家が議論します。※VTRゲスト:モートン・ハルペリン氏(国際政治学者 元アメリカ国防総省 上級担当官)、マーティン・ブライト氏(英国ジャーナリスト)

パネリスト

太田 昌克(共同通信社編集委員 論説委員兼務)

広島支局、外信部、政治部、ワシントン支局などを経て現職。ボーン・上田記念国際記者賞、平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。主著に『日米<核>同盟』(岩波新書)、『偽装の被爆国』(岩波書店)。早稲田大学客員教授。

西土 彰一郎(成城大学教授)

成城大学法学部准教授を経て現職(憲法・メディア法)。BPO放送倫理検証委員会委員。著書に『放送の自由の基層』(信山社、2011年)、「放送の自由」鈴木秀美=山田健太(編)『放送制度概論』(商事法務、2017年)など。


進行

柳澤 秀夫(ジャーナリスト)

元NHK解説委員。湾岸戦争時、日本人として初めてバグダッドからリポート。「ニュースウオッチ9」メインキャスター。「あさイチ」レギュラー。現在、「ワイド!スクランブル」等にコメンテーター出演。著書に「記者失格」。

報告

佐々木 英基(NHK放送文化研究所 メディア研究部 主任研究員)

海外メディア研究。「“知る権利”と“国家安全保障”の相克」をテーマに論考を執筆。

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34日(木)

E 10:30~12:00 研究発表&シンポジウム
私たちは東日本大震災から何を学んだのか

震災10 年・復興に関する世論調査報告

震災から10年。思い描いていた復興は実現できたのか。津波や地震,原発事故の防災対策が不十分だったことを教訓に災害への備えは進んだのか。世論調査から浮かび上がった復興と防災の課題を専門家と考えます。

パネリスト

河田 惠昭(関西大学特別任命教授)

専門は防災・減災、危機管理。阪神・淡路大震災をきっかけに神戸市に設立された人と防災未来センター長を兼務。著書に「津波災害」(岩波新書)「これからの防災・減災がわかる本」(岩波ジュニア新書)など。

片田 敏孝(東京大学特任教授)

専門は災害情報学、災害社会工学。岩手県釜石市など全国各地で防災教育や避難誘導のあり方を指導。著書に「人に寄り添う防災」(集英社新書)「命を守る教育 3.11釜石からの教訓 」(PHP研究所)など。

野田 武則(岩手県釜石市長)

釜石市出身。震災前の2007年から4期連続で釜石市長を務める。岩手県沿岸市町村復興期成同盟会会長。10年にわたる市の復興計画期間が今年度で終わり、4月からは新たな計画のもとで復興の完遂に取り組む。


報告

中山 準之助(NHK放送文化研究所 世論調査部 研究員)

盛岡局で東日本大震災に遭遇。被災地の取材経験をもとに災害に関する調査を担当。


司会

松本 浩司(NHK解説委員)

雲仙・普賢岳災害から災害報道に本格的に携わり、社会部記者・デスクとして国内外の災害を多数取材。2008年から解説委員。東日本大震災では発生直後のスタジオ解説に始まり、盛岡局勤務を含め復興を継続取材。

進行

村田 英明(NHK放送文化研究所 世論調査部 副部長)

社会保障や医療、労働問題が専門の解説委員の経験を生かして文研の社会調査を統括。

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F 13:00~14:00 研究発表
市民が描いた「戦争体験画」の可能性

地域放送局が集めた5,000 枚の絵から考える

「自らの戦争体験を描いてほしい」。NHKの地域放送局が市民にそう呼びかけ,寄せられた絵は約5,000枚に。それらは,どのように集められ,どんな意味を持つのか。誰もが映像を残せる“スマホ時代”に,改めて考えます。

報告

井上 裕之(NHK放送文化研究所 メディア研究部 上級研究員)

言語と映像の関係を研究。2005年に沖縄放送局で「沖縄戦の絵」のデスクを担当。

吉田 功(桐蔭横浜大学専任講師)

2005年、沖縄放送局ディレクターとして「沖縄戦の絵」番組の取材・制作。2020年まで文研にてメディア史を研究。


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G 14:30~15:45 シンポジウム
メディアのダイバーシティ推進をどうする?

ジェンダーバランスの視点から

ダイバーシティー推進の機運が世界で高まるなか,日本のメディアはどのような戦略,指標で社会の多様性を反映すべきか?海外のメディア組織や制作現場の取り組みも踏まえ,オンスクリーンのジェンダーバランスの現状と課題について考えます。

パネリスト

林 香里(東京大学大学院情報学環 教授)

ロイター通信東京支局記者、独バンベルク大学客員研究員などを経て、現在 東京大学大学院情報学環教授、社会情報学博士。著書に『足をどかしてくれませんか メディアは女たちの声を届けているか』(2019年 亜紀書房)など。

中山 佳子(TBSテレビ 編成考査局長)

1989年TBS入社。報道局社会部・外信部記者、「ニュース23」「報道特集」などディレクター、情報制作局「ジャスト」「ひるおび!」プロデューサーなどを勤める。2010年人事労政局人事部。2019年7月より編成考査局長。

長谷 英里子(NHK制作局 チーフ・プロデューサー)

1992年NHK入局。20年余の科学番組担当を経て、現所属。ウェブ展開やSNS運営にも注力。医療・健康情報のポータルサイト「健康チャンネル」の責任者。2020年より「多様性を考える」局内ウェビナーを主宰。


報告・進行

小笠原 晶子(NHK放送文化研究所 メディア研究部 上級研究員)

海外メディア動向の調査を担当。現在は欧州を中心にメディアのダイバーシティ戦略など調査。

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35日(金)

H 10:00~11:30 シンポジウム
新「再放送」論

コロナ禍緊急意識調査 × “放送の価値” 再定義

コロナ禍で番組制作が滞り,テレビは急きょ「再放送ラッシュ」に。あまり前向きなイメージがなかった再放送だが,意外に(?)好評。「再放送に対する意識調査」を報告し,今後の編成戦略,過去番組と放送の新たな価値を見直す議論を展開します。

パネリスト

滝浪 佑紀(城西国際大学メディア学部 准教授)

国内外の映画史研究を中心に、テレビメディア論も展開。著書に『小津安二郎 サイレント映画の美学』(慶應義塾大学出版会2019)など。

石山 友美(秋田公立美術大学美術学部 准教授/映画監督)

秋田県内の家庭に眠る古い8ミリフィルムを収集・保存・活用する「秋田8ミリフィルム・アンソロジー」運営委員代表。映画監督作品に『だれも知らない建築のはなし』(2015)など。

真船 佳奈(BSテレビ東京 編成局/漫画家)

現役テレビ局員(編成担当)と漫画家の二足の草鞋を履きこなす。著書に『オンエアできない! ~女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます~』(朝日新聞出版2017)など。

伯野 卓彦(NHK編成局編成主幹)

番組制作のディレクター、チーフプロデューサーを経てBSプレミアム/4K/8K編集長。


報告・進行

大髙 崇(NHK放送文化研究所 メディア研究部 主任研究員)

主に放送番組の権利処理問題、アーカイブ活用をテーマに研究・執筆。

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I 13:00~14:30 シンポジウム
東日本大震災から10年

災害を伝えるデジタルアーカイブとメディアの公共性

災害の映像や画像をデジタルで保存,公開する「震災アーカイブ」が始まって10年。「生きる力」の育成を目指す学校教育でも,その活用が始まろうとしています。災害が多発する時代,メディアに求められる役割とは?

パネリスト

今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)

東北大学「みちのく震録伝」など災害を記録し、教訓を伝える「震災アーカイブ」を始める。2014年より現職.専門は津波工学・自然災害科学.(財)3.11伝承ロード推進機構代表理事.NHK放送文化賞(平成26年),濱口梧陵国際賞受賞(令和2年)。

森本 晋也(文部科学省総合教育政策局安全教育調査官)

釜石東中学校教諭として防災教育に取り組む。岩手県教育委員会、岩手大学を経て現職。全国で震災の教訓を生かした防災を含む安全教育の普及に努める。「いわて震災津波アーカイブ」を活用した小中学校の授業を実践。

木戸 崇之(朝日放送テレビ報道情報デスク)

2020年1月に朝日放送HDが公開した「激震の記録1995取材映像アーカイブ」を担当。 『スマホで見る阪神淡路大震災』を刊行し、震災の映像を公共財として後世に伝えることに注力。情報番組デスクの傍ら、人と防災未来センター・リサーチフェローとしても活動。

権田 裕巳(NHK知財センター アーカイブス部長)

震災10年、NHK「東日本大震災アーカイブス」から「災害アーカイブス」へ。そのねらいと公共メディアの役割は。


司会・報告

山口 勝(NHK放送文化研究所 メディア研究部 主任研究員)

メディアと防災を担当。8K・AI・5Gなどの防災活用に取り組む。学習指導要領改訂に協力。博士(環境学)。

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J 16:00~17:30 シンポジウム
いま改めて“公共” とは何かを考える

放送メディアやNHKの存在意義が大きく問い直されるなか、今後の社会における“公共”の在処を考えることなくしては、“公共”放送や放送の“公共性”の姿は見えてこないのではないでしょうか。多様なフィールドで活躍する方々の“実践的”公共性論に耳を傾けます。

パネリスト

国谷 裕子(ジャーナリスト)

米ブラウン大学卒業。1993年から2016年3月までNHK「クローズアップ現代」キャスター。現在、東京藝術大学理事、慶応義塾大学大学院特任教授、自然エネルギー財団理事。菊池寛賞、日本記者クラブ賞など受賞。

小松 理(ローカルアクティビスト)

1979年いわき市小名浜生まれ。地元のいわき市を拠点に、食、観光、文化芸術、福祉などさまざまな領域で、場づくり、執筆、メディア制作などを行っている。単著『新復興論』(ゲンロン)で第18回大佛次郎論壇賞。共著に『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)など。

宮田 裕章(慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授)

2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。2015年5月より現職。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。 2025日本万国博覧会テーマ事業プロデューサー、厚生労働省 保健医療2035策定懇談会構成員他。


司会・進行

三宅 民夫(アナウンサー)

名古屋生まれ。1975年NHK入局。岩手・京都・アナウンス室勤務。『おはよう日本』『紅白歌合戦』『NHKスペシャル』、『日本のこれから』等の大型討論も司会。現在はフリー。『鶴瓶の家族に乾杯』(語り)、ラジオ第1㈪~㈮『三宅民夫のマイあさ!』を担当。


問題提起

村上 圭子(NHK放送文化研究所 メディア研究部 研究主幹)

通信放送融合時代のメディアの存在意義、地域メディア動向などについて研究。

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